仕事始め

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 今朝は全国的に厳しい寒さだったようですが、我が家の犬の
散歩タイム(6時頃)の外気温はマイナス12度代でした。
 朝食を済ませて、村の梓山という集落のはずれにある山の神へ
お参り。私はいつもひとりぼっちなので、仕事始めのお参りは、
毎年この先輩事業体の行事に同行させていただいてます。

 実は、昨年暮れに報告しませんでしたが、墓地の伐採作業で
方法を誤り、石塔を壊してしまいました。ですので、今年はそのような
気のゆるみが生じないように、強く祈念しました。

 明日はこの先輩事業体の作業道の補助申請用の測量。そして
明後日は再び前出の墓地での特殊伐採作業が待っています。
今年が皆様にとってより良い一年でありますよう。そしてわたしは
なによりも安全第一で作業をしてゆきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

小田桐師範の本

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 三日ほど氷点下二桁の朝が続き、このままゆくと、この冬は
どうなってしまうのかと心配でしたが、一昨日あたりから寒さが
緩み、ほっとしています。昨日作業した現場では、すでに土が
20センチも凍っていたとのことです。

 さて本日は報告と宣伝です。私が生まれてはじめてマルマル一冊
お手伝いをした本が出版されました(と言っても、聞き手ですが)。
 6月にここでもお知らせした青森への取材でうかがった、これまで、
のべ1万人以上の林業従事者の指導を行って来た、指導の大ベテラン、
小田桐久一郎さんのお話しが、14日、本になりました。

 詳しくは全国林業改良普及協会のホームページをご覧ください。
http://www.ringyou.or.jp/publish/detail_1151.html

 すでにアマゾンでも販売されているようです。

 10日にも書きましたが、今日はこれから30キロほど下った町へ、
墓地の大きな木の伐採にでかけます。はるばる上伊那から、私の
先生たちが指導に来てくれる予定で、今夜はその皆さんと、稲子湯
という天然温泉の宿に宿泊します。

師走

 今朝は氷点下8度近くまで下がる厳しい冷え込みでした。いよいよ
現場でも長靴のお世話になる季節です。

 今行っている作業は、個人所有の広葉樹林の間伐です。長いあいだ
放置されたツルを切り、何年か前の湿った雪で、アーチ状にグニャリと
曲がってしまった木々を整理しています。

 個人的な好みで言えば、このように自然に出来た「天然生林」は、特に
所有者の意向がないのであれば、成り行きにまかせることで生き物たちの
暮らしやすい場所としておきたいのですが、これまた別の個人的な事情で
手入れをしています。
 
 この現場の他にも、待っていただいている現場が何箇所かと、年内
工期の公共事業がひとつ、そして、ボランティアも含めると6つの原稿が
宿題になっています(仙台にも取材におじゃまする予定)。それに加え、
今いちばん気がかりになっているのが、来週前半に計画している
佐久穂町での墓地の支障木伐採作業です。一番太いものは直径が
1m。倒すことができないので、昇って上から少しずつ処理しなければ
なりません。

 今年もまた慌しい暮れを迎えてしまいました。これ以上雪の落ちてこない
ことを祈りながら、空を見上げる毎日です。

木育活動

 本来の現場作業に加えて、食うため以外の活動に追われていたら、
あっという間に真冬になってしまいました。
 ありがたいことに、今年はまだ家の周りに雪の積もったことはありま
せんが、あのキーンとした季節が確実に近づいてきています。
 
 さて、その「追われていた活動」とは、木育と呼ばれているものです。
読んで字の如し、食育と同じように、日ごろからいろいろな形で木に
親しんでもらい、その普及に役立てようというものですが、食育に
比べると、より大人たちをも対象としているところが特徴だと思います。
 
 今回は、長野県が県民一人一人から毎年500円ずつ集めている
森作り県民税を活用した事業に応募して、このブログでも以前紹介
した、村の小学校の校庭で伐採されたカラマツを利用した活動を
行いました。
 もともと、そのカラマツを何かに使いたい、というところが出発点
でしたが、 
 〇カラマツに触れることを目的としたクラフト
 〇製材所でカラマツが加工される様子を見学
 〇その製材品を使った工作
 〇さかのぼって、山で木が倒され出荷される現場を見学
 〇そして最後に、校庭の木で作られた椅子を再び学校で使う
 
 という盛りだくさんの内容になりました。
 
 すべての活動が終わり、ようやく日常を取り戻しつつありますので、
これから少しずつ、それらの活動を報告させていただきます。

2年生の皆さん

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画像をクリックすると、ちょっぴり大きくなります

 何回かお伝えしている林業従事者研修の報告です。
 今日は研修2年目の皆さんのうち、前半の班の実習のお手伝いが
終わったので、記念撮影をさせてもらいました。
 
 2年目ともなると、それぞれに事業体で勘をつかんできているので、
研修内容も安全面や技術面の確認が多くなってきます。一方で、
林業特有の地域的な性質があり、まだ出会っていない技術に、自分の
作業経験と照らし合わせながら接するようになる時期でもあり、1年目の
皆さんよりも新鮮に感じる部分もあるようでした。
 
 国の政策とは言え、一人前に稼ぎはじめて仕事が順調に進んでいる
ところで、研修に参加しなければならないことを苦痛に感じる人も少なく
ありません。前回の新潟でのGPS研修の際に聞いた、そういう人の悲痛な
叫びが心に残っています。
 
 地域の山の中で淡々と流れてゆく時間とともに、風の匂いや、沢音を
感じながら汗を流す。夕方になったら帰り、晩酌や家族、友人たちと
語り合う昨日と変わらぬ今日がある。
 林業ならではのそういう魅力や喜びを感じている人にとって、この研修が
意義あるものになるためには、いったい何が必要なのでしょうか。
 
 これまで、自分が就労した当時にはなかったこの研修制度に、その
存在だけで大きな進歩を感じ、喜んでいたのですが、近頃では何か
物足りなさを覚えるようになってきました。
 今回の研修生の皆さんが、費やした時間に相応しい「何か」を持ち
帰ってくれたことを祈るばかりです。

村内の被害はたぶん軽微

 昨年、村の直近を通過した台風と同じような予想進路だったので
心配しましたが、今回の17号は当地では風が弱く、夜中に強い雨を
降らせはしましたが、私の聞く範囲では村内に大きな災害を及ぼす
ことなく通り過ぎたようです。
 
 台風接近の緊張感が高まる28日、いつも仕事を紹介してくれる
方から携帯に着信。村内のある施設でサクラの太い枝が折れて、
屋根の上に載ってしまっており、オーナーが台風の影響を心配して
いるとのことでした。
 
 早速状況を確認して、29日の午前中に撤去作業を済ませ、施設
オーナーの方に喜んでいただくことができました。
 
 他にも2件ほど作業の打診をいただいている別荘地のお宅があり
ます。今回は幸い風が弱かったので問題はなかったと思いますが、
明日、念のため現地確認をします。

夏をふり返る

 とても長く感じられた夏が終わりました。今年はとにかく暑くて
何もできなかった…。そんな後悔ばかりの夏だったように思います。
 ようやく先週、村から依頼された別荘地の支障木伐採を完了させ、
写真と請求書を役場へ届けてきました。
 
 前回お知らせした取手市での作業は、まだ全面積が開発事業者から
市に引き渡される前なので、今回はお試し期間のような位置づけだった
ようです。それでも草のボリュームはかなりのもので(と言うか、
本格稼動すれば今回ほど放置されることはないので、1回あたりの草の
量はもっと少なくなるかもしれません)、川上村では経験できないほどの
大量の汗を流してきました。
 
 取手市の他にも、高知取材の原稿、新潟への研修、県内のいくつかの
研修、先々週の大町市での国民森林会議のシンポジウム、そして先週末の
佐久市大沢でのそまびとクラブの行事と、村の山に入る時間がなかったことに、
改めて驚いています。
 
 大町でのシンポジウムで感じたことがあります。これまでにも何度も同じ
ような議論の場を経験していますが、林業が内包する問題がちっとも解決
されないことには、何か決定的な見落とし、勘違いがあるからではないか?
 その正体がボンヤリと見えて来たように思うので、いずれここで述べさせて
いただきます。
 
 8時45分現在の外気温は16.3度。今日は八ヶ岳が良く見えています。
これから、あの山の向こう側の塩尻市まで、フォレストワーカー1年生の
皆さんの研修のお手伝いに出かけます。 

再び出張

 明け方の気温が15度前後になり、すっかり秋らしくなりました。
日中はミンミンゼミがうっとおしく鳴いていますが、夜になると
カンタンの大合唱(大合奏?)が聞こえます。
 
 出張や講座の影響で遅れていた村内の別荘地での作業が、
ようやく再スタートしたのもつかの間、また今日から茨城県の
取手市に出かけます。夏の暑さの影響もあり、他にもいろいろと
待っていただいている方がいるので、少し気が重い出張ですが、
記念すべき作業なので、優先させていただきます。
 以前にもお伝えした、川上にお世話になる前に住んでいた地域の
皆さんが、地元の公園の指定管理に手を挙げた件が、いよいよ
本稼動となったのです。
 
 今回は草刈がメイン。これから草刈機を積んで、軽トラで出撃
します。来週11日には戻ります。そうしたら、また川上の山の様子を
お伝えします。
 携帯をスマートフォンに変えたので、ブログにいただくコメントを
リアルタイムでメーラー経由で確認できるようになりましたが、
私からの書き込みは自宅に戻ってからになるかもしれません。

新潟県柏崎市へ

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 長野県人は海を見ると特別の思いを抱くそうですが、海が珍しくなかった私も、
何十年かぶりに見た夏の日本海の夕日には、思わず声をあげてしまいました。
 
 ここ5年ほどでしょうか、山仕事の現場を雇用不振の打開の場と捉えて、
新たな人材に対し、これまでに無かった人を育てるための事業が国によって
設けられ、多くの人たちが受講しています。
 今までは長野県の担当団体からの要請で、そうした実地研修のお手伝いを
させてもらっていたのですが、今年は新潟県からの要請により、昨日までの
3日間、柏崎市というところに就労2年目の人たちの研修でおじゃましてきました。
 
 研修場所までは、高速道路を利用して4時間。新潟はお隣の県なのですが、
地域が変わると随分と事情が変わることに、新鮮な驚きがありました。
 冬の間、深い雪のために仕事ができなくなることも手伝って、全体的に材木を
搬出する仕事をしているところが少なく、研修生の皆さんから耳にした、新潟県
各地の現場の事情は大変に興味深いものでした。
 
 1日目と2日目は、いっしょにおじゃました講師と3人で、22人の参加者を
3班に分け、刈り払い機を使った育林とチェーンソーによる間伐の実習を行い、
最終日は私がGPSを使った測量の実習を案内させてもらいました。
 GPSは退屈な作業なので、集中力を維持してもらうのは厳しいだろうなと
覚悟していましたが、皆さん思いのほか興味を示してくれたので、こちらにも
発見があり、いろいろと課題をいただいて川上村へ帰ってきました。

小金井緑小続報

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 8月2日に、山梨県の清里で行われた林間学校の皆さんを案内
させてもらった小金井緑小学校から写真が届きました。
 
 前回も報告しましたが、参加した皆さんはものすごい集中力で、
ついついこちらが夢中になってしまいました。

 少し濃い話になってしまいますが、私が小学生だった頃、まだ
「環境教育」という言葉は影も形もありませんでした。その後、多くの
戸惑いとともに教育の世界に組み込まれ、やがて定着し、今成人を
迎えている人たちの多くが、多かれ少なかれ「環境」について学んだり
体験したことのある世代になっています。

 今回の林間学校に関わらせていただきながら、そろそろこの
環境教育にも、抜本的な見直しが必要になっている頃ではないかと
漠然とした感想を持った次第です。
 この国にもいよいよ、小学校から「生態系」を学ぶことのできる
時代がやってきたのかもしれません。

都会の小学生とともに

 画像はありませんが、今日もとても幸せな仕事の報告をいたします。

 ここ4~5年ほど対応させていただいている、東京の小金井緑小学校
の学習に同行しました。
 まぁ、林間学校中の選択性のツアーのようなものです。
 
 面倒くさい話ですみませんが、昨年から、こうした人と接する事業に
関わるにあたっては、それが㈱要林産の事業であろうと無かろうと、
とにかくまず、参加者への愛ありきで挑んでいます。
 ところが今日は、そうした気負いが無意味だと知らされる一日になって
しまいました。
 
 12人の6年生は、みんな天使のように案内役のおじさんを支持して
くれて、皆さんとお別れしてから4時間後の今でも、思い出すと涙が出て
しまうような楽しい1日をプレゼントしてくれました。

 環境や自然という観念が、何かに翻弄される言葉ではなく、その本質を
見つめる段階に入り始めているのではないか。そんな力強さを感じる
6年生のみなさんでした。

 小金井の6年生どもよ、ありがとう。

透明な川

 川上村でも、30℃以上になる日が続いています。暑さに負け、ブログ更新を
さぼっている間に、7月が終わってしまいました。
 今更ながら、7月の話題としてひとつだけ、毎年行っている村の第一小学校
5年生の活動に同行したことを報告します。

 7月19日、場所は川端下(かわはけ)の廻り目平(まわりめだいら)に流れる
金峰川(きんぽうがわ)です。
 水が澄んでおり、周辺がかつて金山だったこともあり、運の良い子は水晶を
見つけます。今年は残念ながら、この川ではハコネサンショウオを見ることは
できませんでしたが、1週間前の第二小学校の子供たちは、今年も滝へ登る
道で、しっかりと観察することができました。

 この子供たちが大人になったとき、故郷の村にこのような澄んだ水のあった
ことを思い出してくれるでしょうか。日本の山から生まれる天然の水の美しさ、
大切さを感じてもらえれば、それだけでこの日の観察は大成功です。
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五郎山(ごろうやま)

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 もう先週のはじめのことになってしまいましたが…。
 
 村に暮らす、山の大先輩と登山をしてきました。山の名は「五郎山」
川上村に入り、千曲川沿いの県道を走っていると、右手東南東の奥手に、
秩父連山から離れてこんもりと見えてくる、二つのピークに見える特徴的な
山がそれです。
 
 それほど遠くない山へ、いろいろと世間話などをしながらのゆったりと
した時間。頂上に到着すると、また村を眺めながら「あの沢は、あんなふうに
見えるんだ」とか、「あれは誰某の畑だ」など、とても楽しい会話が
はずみました。
 
 Hさん、秋になったらまたおつきあいください。どちらを向いても山だらけ、
今度はどこに行きますかね??

御陵山(おみはかやま)

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( クリックすると画像が大きくなります)

  毎年お世話になっている、東京の町田市自然休暇村さんのツアーの手伝いで、
11日、お隣の南相木村との境にそびえる御陵山(おみはかやま)1822mに
登ってきました。
 
 標高1640mの馬越峠(まごえとうげ)まで自動車で登ってしまうので、
比較的ゆったりとした稜線歩きの登山です。ちょうどアズマシャクナゲとミツバ
ツツジが見ごろを迎え、ヤマツツジがちらほらと開き始めていました。
 
 お天気も良く、参加した約40人の皆さんも頂上からの眺めを満喫した様子
でした。
 このツアーは人気が高くリピーターも多いのですが、どれほど詳しく説明しても
多様な方が参加するため、今回も少し心配な点がありました。
対象がどんなに行きやすい低山でも、それが登山である限り、わずかの油断で
楽しい思い出どころではなくなる危険を秘めています。心配事は来期への反省材料と
して活かしてゆきたいと思います。
 

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下見の際に頂上から村内(御所平方面)を撮影したもの。いちめん白く見えるのは
畑に張られたビニールマルチです。

松代の大本営

 村の公民館活動の取材のため、昨日行われた歩け歩けの集いに
参加してきました。
 
 場所は長野県長野市松代町。歩け歩けの感想はともかくとして、途中
立ち寄った松代大本営の象山(ぞうざん)地下壕での画像を掲載して
おきます。

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 帝都の防衛にかげりが見え始めた昭和19年、政府が大本営をまるごと
長野県の地下に引っ越すことを目的に作られた。。。程度のことは知って
いたのですが、今回、案内の方の説明を聞いていて、この国の指導者たちは
ほんとうにとんでもない本土決戦を決定していたのだなと実感した次第です。
 そして恥ずかしいことに、この地下壕ができあがることと、民間人にも降伏が
許されなかった沖縄地上戦が緊密にリンクしていたことを、今回はじめて
知ったのでした。
 
 当時沖縄に居た人々は絶対に降伏してはならなかった。実はその理由は
この松代大本営ができあがるまでの時間稼ぎだったのだそうです。
 
 悲惨な戦争の貴重な証拠であるこの地下壕を、戦跡として指定し、保存を
続けてゆこうという動きがあるにもかかわらず、政府の動きが鈍いことも
知らされました。その理由を問うと「それはマイナスの歴史だからではないか」
と案内の方は答えてくれました。
 
 自分があまりに近現代史に対し無知であること、そしてここを戦跡にできない
理由のふたつに胸を痛めながら、雨の降り始めた後半部分を歩きました。
 近くに行く機会があったら、見学することをおすすめします。