ハゲ山

昭和20~30年代、日本中にこんな光景が広がっていたのでしょうか。木は山から出して使ってナンボ…ではありますが、かつてのハゲ山と違うところは、伐った後に植えない所有者が多いらしいということ。日本は、気候的に植物の生育に適した地域ですから、そのままでもやがては野となり山となります。「収支の悪い植える林業は、もう終わらせてはどうか」と言う専門家もいます。でも頭の硬い私としては、植えてモノになりそうなところには植えたい→草刈したい→育てたいという欲望を押さえることができないのです。

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 儲からない(と称していた)林業から売れて困るぐらいの林業へ、市場経済が否応なしに山を巻き込んでゆきます。それは単に山を坊主にするだけではなく、木材産地に暮す人の価値観や、産業構造をも翻弄してゆくことでしょう。私たちは、高度経済成長と拡大造林が山村にもたらしたものについて、はたして何かを学んでいたのでしょうか。

 関係者よ、反応のことを心配せず、もっと発信せよ。もっと発信する術を身につけよ。

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“ハゲ山”への コメント ( 9 )

  1. somakudoさんの コメント

    はげ山(誰かの頭ではない)の話しではなくなりますが、
    もっと発信せよ!にヒット。

    昨日の佐久地区森林際。各部署の方々が一丸となって頑張って準備,運営していただいたのはわかります。
    その努力にちゃちゃを入れるようで申し訳ないですが、事実であり改善の必要が絶対にあると思うのであえて(又)言わせてもらうと、
    「またも、関係者だけ~」
    いったい何の為の森林祭なの?
    もっとやりたいこと、言いたい事を発信しなきゃぁ。

    と、言いながらうちのHPでも紹介していなかったので同じ穴のムジナかな。

  2. かなめさんの コメント

     おそらくあの森林祭は、一般対象ではないのだと思います(いや、皮肉ではなく)。
     一般対象、ということでは、こんど月末に予定されている森林税がらみのイベントがいいですね。ローカル新聞でリリースもしているし、バスまで仕立てて「どうぞ参加してください」という週末行事になっています。
     ああいった取り組みをどんどん評価して、年間に何度か普通に行われるようになれば、われわれも付随して普及関連の活動が忙しくなってくるように思います。

  3. ふるだぬきさんの コメント

    歴史的な視点で森林を見た場合、「木を植えない所有者が存在する」ということは、「かつてのはげ山」と同じではないか?と思ってしまうのです。

    中世から近世の山をどのように再現できるのか・・最近はそんなことばかり考えていますが、傍証のようないくつかの文献を眺めていると、
    「日本はもともとはげ山だらけだった」としか思えなくなっています。

    「木を植えて、育てて、伐って再生産」という林業では「アタリマエ」と思っているような教科書のような言葉も、現実に照らしてみると

    現在の森林は50年生
    50年前は天然林or耕作放棄地であり、「実は誰も林「業」をやっていなかったのではないのか?」と思えて仕方ないのです。

    吉野などの一部の有名造林地を除けば、日本で「循環型のリンギョウ」が正しく成立した事がある場所がどこかあるのだろうか?
    とまで思っています。

    それだけに、「儲かりそうな所は植えておく」というかなめさんの「想い」がなかなか伝わらないのかなあ・・・
    などと思ってみたりします。

  4. かなめさんの コメント

     ふるだぬきさんが以前からご指摘のとおり、日本の山の原風景こそは「ハゲ山」なのかもしれませんね。
     うさぎ追いし ハゲ山 ♪~ が正しいのかもしれない。程度問題という言葉がありますが、需要が適度で奥山の土さえ守られていれば、治山の面でも大きな問題は生じないのかもしれません。
     ただ、現代の日本をひとつの地域として見た場合、持続可能な資源の確保という形で考えると、やはり通直で扱い易い形の木が、手の届くところになるべくたくさんあった方が安心だと思います。ですから、それぞれの山に事情や憶測があって、モザイク状の計画的生産林業が時系列的にも多様に行われる、というのが私の夢見る山です。
     それから、これを書くと怒る人もいるのですが、「アカシヤの種まき林業」の実験。これもどこかでやってみたいですね。ちなみに、信州そまびとクラブが販売しているアカシヤ薪、先日、近所の人が喜んで購入してくれましたよ。

  5. ふるだぬきさんの コメント

    アカシア林業・・・大好きです。
    ヤツを上手に管理できれば、色々な問題に対して面白い提案が出来ます。

    あ・・・アカシア薪の生産目標などそのうち教えてくださいね。

  6. こーりきーさんの コメント

    えっ?
    アカシヤの種まき林業って??

    おしえてくださいませ

  7. かなめさんの コメント

    ふるだぬきさん
     すみません、はなしを本題からそらせてしまいましたね。
     古くからその地でどのような林業が営まれてきたのか、あるいはそれらしきものが無かったのか、中世以降の漠然とした山村感を、しっかりと検証し直すことが必要なことを、教えていただいた本から勉強しました。この検証をしないと、現在だけでなくビジョンさえも不毛なものになりかねない…。まさに今の山があちこちでかかえている問題こそ、その不毛の結果とさえ言えるのかもしれません。
     その地域の人にとって、山との関わりがどのようなものであり、その関係がどれくらいの太さで現在にも繋がっているのか、今後所有者と話をするときには、それを根底において接する訓練をしたいと思います。

  8. かなめさんの コメント

    こーりきーさん
     フッフッフッ、驚きましたか?
     アカシヤ林業は、ほぼふるだぬきさんからの受け売りでございます。お叱り覚悟で、一度考えていることの特集を組みますので、どうぞお楽しみに。
     アカシヤの利活用がどんな状況にあるのか知りませんが、存外、原産地の北米ではいろいろとやっているのかも知れませんね。
     苗木を育てたり運んだりする手間、草刈の労力、これらがゼロになる林業ができれば、かなり低コストの生産ができるだろう、と言うのが私のたくらみです。もちろん、アカシヤの駆除では今まで私自身、さんざんな目に遭ってきましたが。

  9. ふるだぬきさんの コメント

    こーりきーさま
     かなめさんに声をかけられたので横レスです。

     私の発想は、そもそも嫌われ者を上手に使うことに他なりません。
     よく考えてみれば、「ねじれる」「狂う」「ヤニだらけ」と良いこと無しと思われていたカラマツを住宅に使ってきた川上村を見て以来、生きていくための所作としては、こういうセンスが必要なのではないかと思っています。
    拙宅では、ニセアカシアとカラマツを床板に使っています。現在築6年になりますが、カラマツには傷が見えるようになってきたところもあるのに、ニセアカシアはほとんど傷がつかない事は魅力です。

    どこかに金づるが転がっていると夢見ないと、補助金林業からは脱却できないと思っているのは私だけなのでしょうかねえ。

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