研修旅行

丸太を運び出したり、製材している業者のあつまり「新緑会」の研修旅行で、石川県と富山県へ行ってきました。

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 現在、私たちの地域の木材消費は、合板(ベニヤ板というやつです)メーカーが支えていると言っても良い状況です。そんな中、石川県の七尾市にある林ベニヤさんと、富山県にある港湾製材さんの工場を見学することが大きな目的でした。

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 合板は丸太を薄く桂むきした板を重ねて接着剤でつないで作ります。その第一工程、ロータリーレースという機械で丸太がアッと言う間に細い棒になってゆきます。そのスピード、なんと150M/分 !! 上の2枚の画像の時間差は、たぶん5秒くらいです。

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 どんどん出てくる合板の材料。

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 少し赤っぽく見えるのが、接着剤のついた板です。このように一枚一枚重ねられてゆきます。

 1ヶ月に15,000立方メートルの丸太がこの工場に吸い込まれてゆき、1日に3万枚(12mmサブロク換算)の合板になって出てきます。
 同じ丸太でつながっているはずなのに、自分が日頃感じている林業と、この工場生産の規模のあいだには、言葉では表わせないほどの乖離があるような気がしてなりませんでした(そんなことを言っても、なんにもなりませんが...)。
 現在、我々にとっていちばん大切なお客様のひとつである合板メーカーさん。快く見学に応じていただいたのに、こんなへそ曲がりなコメントしかできない自分は、もっと素直にならなければいけませんね。
 設備投資と人件費と燃料代。合板1枚が500円~600円だそうですが、そのうち丸太の代金がいくらくらいなんだろう? 質問するのを忘れました。

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“研修旅行”への コメント ( 8 )

  1. こーりきーさんの コメント

    かなめさん・・
    ご無沙汰です。
    冬支度をせっせと進めながら元気に過ごしております。。

    >合板1枚が500円~600円だそうですが、そのうち丸太の代金がいくらくらいなんだろう? 質問するのを忘れました。

    私も聞いてみたかった(^^)
    いつか
    そのうち
    教えてください・・そっと・・ハハハ

    そう言えば
    今年は一緒に飲めるのか??

  2. ふるだぬきさんの コメント

    一枚500円の合板3万枚ってことは、一日の売り上げが1500万円。

    毎日消費される丸太は、15000立方。

    単純に割り算をすると、1立方あたり1000円。

    ここから、合板屋さんの収益を引くわけで・・・・。

    立方あたりに直すだけで、凄いことがわかります。
    この価格でも出す人が居るのですね。

  3. アカホリさんの コメント

    粗く計算してみましょう。
    12㎜の3×6(サブロク。3尺×6尺の意味。およそ畳1枚)合板の1枚当たりの材積は下記になります。

    1.8m×0.9m×0.012m≒0.02m3

    つまり、12㎜厚の3×6合板が50枚で1m3。原木からの歩留まりを70%と仮定すると、1m3=50枚の合板をつくるのに約1.4m3の原木を消費している計算になります。仮に原木代金を1万円/m3と仮定すると、合板50枚分の原木価格は1万4,000円。なので、1枚当たりの原木コストは280円ということになります。

    厳密には歩留まりや原木価格について、もっときちんとした計算をする必要がありますが、だいたいの目安にはなると思います。

  4. いつきさんの コメント

    プロの会話に飛び込む素人ですが大目に見てください。
    一ヶ月15000立米ですから工場実稼動20日/月として
    一日あたり750立米ですね。
    750立米が30000枚になる計算ですから。
    1枚あたり0.025立米の原木を使用する事になります。
    アカホリさんの計算から1枚当たりの材積は0.02立米ですから本計算では歩留まりは約80%弱となります。
    さて原木0.025立米が、結果500円で売られるとすると
    原木1立米あたりに換算すると売り上げは20000円となります。
    この20000円は合板工場の売り上げなので
    この中に、原木仕入れ価格・人件費・設備費用・工場経費・利益などが含まれるでしょう。
    さらに枚数では原木1立米あたりから40枚の合板が出来る事になります。
    素材生産をされている方が合板工場に出す1立米あたりの価格を40で割ると0.012×3×6の合板一枚あたりの概ねの原木価格分が出てくるはずです。

    因みに1ヶ月の工場実稼動日が25日になると歩留まりが100%近くなり現実離れな計算になってしまいます。
    工場実稼動日18日/月程度で同じ計算をすると歩留まり約70%、1立米あたり36枚の合板が出来る計算となります。
    以上、素人の戯言でした。

  5. かなめさんの コメント

    こーりきー様
     一週間もほったらかしにして申し訳ありません
    (→ ほかにご覧いただいている、みなさまも)。

    >今年は一緒に飲めるのか??
    嬉しいお言葉です。ゲレンデが賑やかになってしまう
    前に、すっ飛んで行きたいのですが、あと一ヶ月の
    作業工程が読めません。

    「♪…会いたいときには、会いに行け~」
    (from 映画、「鉄道員(ぽっぽや)」)
    という歌が、頭の中を駆け巡ります。

  6. かなめさんの コメント

    ふるだぬき様
     早速の分析、ありがとうございます。なにか、皆様がドドッと
    計算を書き込んで下さった勢いには、「なんで、その一番大切な
    ところを考えないんだ、そして先方のコメントを聞いて来ないんだ!」
    というフラストレーションを感じます。すみません。
     
     15000立方は一ヶ月なので、一日の消費は25日稼働で
    600立方になるかと思います。これを「ふるだぬきの公式」で
    解析しますと、合板一立方が25000円と出ました。
     すでに原材料の比が見えてきますが、次なる皆様へのコメントに
    続きます…。 

  7. かなめさんの コメント

    アカホリ様
     製品の材積を計算する、という考え方は私の頭にまったく
    ありませんでした。それが何を意味するかと言うと、その
    段階で生産者としての(ぜんぜん生産していませんが)原価
    意識が無いということになるかと…。
     歩留まりの概念は常についてまわります。ただ、山の側から
    言うとどうなんでしょう。
     山の努力で歩留まりの良い材を出す、という考え方はありますが、
    少なくともメーカーさんが受け入れる規格を守り出材しています
    ので、山から見た製品500円の中の割合を考える際に、歩留まりは
    必要なのでしょうか(もしかすると、私、とんでもなくアホなことを
    言っているのでしょうか…汗)?
     それから、見学させていただいた工場では、残材は極力熱源
    にし、それ以外はチップとして売却。残るのは灰だとも言って
    いましたので、おおむね製品に還元されているという考えも
    成り立ちませんでしょうか。

     
     …もしも1立方の原木で1立方の合板、というふうに計算
    すると、仮に原木単価が10,000円としても、1枚あたり
    200円。8,000円で160円。32%という結果に
    なります

  8. かなめさんの コメント

    いつき様
     「戯言」などと、とんでもないです。実に厳密な原価計算を
    ありがとうございます。もしかして製造関係のお仕事をなさって
    いるのでしょうか(→白々しい)。
     アカホリ様への返信にも書きましたが、歩留まり100と
    すると、逆計算のとおり稼働日が25日になりますね。稼働日数
    をうかがってきませんでしたが、たぶん25日でよいのではないかと
    思います。そして、2交代ということでした。

     
     原木の単価を仮に8,000円としましたが、実際のところ
    平均(契約先との条件によって様々ですから平均値)して現在
    いくらなのかを知らない私には、なんとも言えません。たしか
    これが4,000円くらいの事業体もあるとか。そして、合板の
    アンコ用ではなく、表面用のものとなると単価が良いそうです。
     ちなみに4,000円で計算すると、アカホリ様あて返信の
    半分ですから、1枚当たりの原木材料費は80円と出ます。

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