でき型管理

不覚にもインフルエンザの餌食になり、1週間寝込んでました。久しぶりの書き込みです。

 仕事が何日にも渡る場合、その日の作業がどの程度進んだかを確認し、出来上がった部分の数量を目に見える形で記録してゆくことを、一般に「でき形管理(できがたかんり)」と呼んでいます。こうすることで、全体の工程の中での作業の進捗状況や、残り部分の量の把握ができ、その後の作業の計画を調整することができるようになります。

 GPS(Global Positioning System)を山の現場のでき形管理に使うことは常識になりつつありますが、そまびとクラブでもようやく、経緯度情報だけでなくPDAの画面上に写る施業図に、カーナビのように直接現在位置をプロットする方法を試行しはじめました。

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衛星受信には立木が邪魔になります。本体内蔵のアンテナでは、衛星捕捉まで時間がかかるので、外部アンテナをヘルメットのてっぺんに付けた方がよさそうです

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1/25,000地形図に、作業箇所の境界点をプロットしているところ。PDA液晶画面の中の赤い点が見えますか

 たとえば大工さんのように作業場を一目で見渡すことができたり、日々ものさしをあてて進捗を計ることのできる仕事ならば良いのですが、こと相手が山林となるとでき形管理はやっかいな作業になります。たいていの場合、作業対象は数haから数10ha(1haは10,000平方メートル。つまり正方形にすると一辺が100m)の山の中ですから、神の目でも持たない限り俯瞰することはできません。これまでは図面上の等高線から、尾根沢の形状を目安にして、経験をもとに「エイヤッ」とその日の進捗具合を図面に描き込んでいました(ちなみに、これで大幅に見当が狂った経験は少ないですし、地元のベテランなどには図面を必要としない人が多いです)。

 そまびとクラブでは、設立当初から境界確認やでき形管理の支援に、アウトドア用品店などで手に入るGPS受信機を使い、パソコン上で運用している地図管理ソフトとの連携で図面に位置情報を描き込む方法をとってきましたが、最近はPDA(=現場に持ち出せる手のひらサイズの小型コンピュータ)にGPS受信機を搭載した機種があり、ある県では、林務関係の部署でそうしたマシンが標準仕様となりつつあることを森林技術06年11月号の特集記事で知り、早速挑戦してみることにしました。

 今入っている治山事業の現場が終わる頃には、そまびとなりの使い方と感想をこのブログで報告することができるはずです。

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