キクイムシ調査

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 カシノナガキクイムシという昆虫がいます。長野県では、北の地方で、この虫の入ったナラが枯れるという現象が起こっているそうで、長野県内での虫の広がりをいち早く捕らえるために、被害地から遠く離れた川上村でも、この虫を探す作業が始まりました。

 夕方撮影したので、暗くてわかりにくいかもしれませんが、この中にセットされている誘引物質に呼び寄せられて飛んできたカシノナガキクイムシが、黒い三角に見える部分にぶつかり、下の白い容器に落ちる、という仕組みです。集まった標本は、一週間に一度採集し、県の林業研究機関にクール便で送ります。

 川上村には、ミズナラの巨木が密集している場所があり、去年に続いて2回めの調査がはじまりました。近頃では地元の山に入る機会が減っていますが、「こんな条件の場所はありませんかね?」と問われて、地元との調整も含めいろいろとコーディネートできるのは、やはり森林組合で働いていた者の強みかもしれません。

 施業で直接おつきあいの生じる行政担当者だけでなく、研究機関の皆さんと情報交換を行うことのできる機会は、山村企業にとり大切なことのように思うのです。誤解を恐れずに理由を述べれば、情報というものは、決して媒体を選ばずにバラ撒くことのできるものばかりではなく、お互いが目と目を合わせて、なおかつ現場でなければ出てこないような話題も有り得るのではないかと感じるからです。