演習林での体験授業

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 地元の県立高校1年生、約120名を対象にした体験授業のお手伝いをしてきました。

 これは、国が本年度から始めた高校生対象の林業後継者育成事業の一環で、地元の林研グループの活動として行うものです。28日と29日の二日間にわたり、「きこり体験」「巣箱作り」「木のクラフト」「自然観察ウォーキング」の4班に分かれた生徒たちの指導と案内を行いました。

 森の中で、みんな生き生きしているのを見て、なぜか安心しました。自由時間に、きのこを採っている生徒もいて、さすがは佐久地方の子供たち、と感心する場面もありました。

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後継者育成ということで、少しでも林業に興味を持ってもらうため、午前中は「きこりへのインタビューコーナー」を設けました。生徒たちからは「年収はいくらですか?」などのシビアな質問も飛び交いました。

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こちらは「巣箱作り」グループ。全体的に女の子の方が積極的、かつ、ダイナミックだったことが印象的です。

森づくり活動のための教材

 「みどりの少年団」の森づくり活動の事前準備や、森林についての学習をするときなどに役に立つと思います。と書かれているのは、このブログのリンクのところにも掲示している森づくり活動サポートプログラムの紹介文です。

 これまでの教材になかった特徴として、このページの「森づくりの作業」をクリックすると、森林作業の動画を見ることができるようになっています。
 森林に関わるには、もちろん実際に自分たちで森林に入ることが一番ですが、活動の事前準備などで、このようなページを活用することによって、子供たちの理解も深まるのではないでしょうか。

 先日、学校の先生がたと話をしていてわかったのですが、良い教材が作られ、学校に配布されていても、そのことが知られていないケースも少なくないようです。このページのように、手ごろに利用できるものが、活動現場にいる皆さんにどんどん活用されて、そこからのフィードバックを得ることで、より使いやすいものが生まれることを願っています。

 ページを立ち上げたNPO法人森のライフスタイル研究所さんに協力して、実は私たちもこのページの作成に参加させてもらいました。どんなところに協力したかは、ご覧いただくとわかると思いますよ。

起業から今日まで「最初の1年」その3

 安全に留意さえすれば、育林作業は、たいていの人が成就できるものです。ただし、そのためには技術的な指針がきちんと提示されていることが絶対の条件になります。そして、商業ベースで(つまり単価に見合う労働力の投入で)完了させようとすると、それは並大抵の努力ではできません。
 
 従前の林業事業体以外の者にも、公共事業としての森林整備に入札の機会を設けたという長野県の方針は、担い手づくりという点で画期的なものではありましたが、それを商業ベースにのせるためには、皆さんが未だに苦労しているようです。
 本業である建設工事の量が減り、贅沢を言えずにドンドン札を入れるのですが、いざ落札してみると、どこからどう着手すれば良いのかがわからず、途方にくれてしまう。そんなところに私たちが食ってゆけるひとつのチャンスがありました。
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物産展での製材

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 佐久の物産展に簡易製材機を持ち込んで、カラマツの製材を実演しました。本当は、昨日紹介した手ぬぐいの販売と合わせて行う予定だったのですが、お客さんのたくさん通る場所は、製材機のレール(水平を保たなければならない)を設置しにくかったため、急遽販売とは離れた場所での製材となりました。

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材料の丸太と、出来上がった巣箱用の板
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物産展での手ぬぐい販売

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 ミズオオバコ、サンショウモ、デンジソウ、カエル、このオリジナルデザインの日本てぬぐい、いかがですか? 名づけて「生き物手ぬぐい」。

 ちなみにカエルはトウキョウダルマガエルをイメージしているとのことです。どれも、地元佐久地方に生息する種で、売上の一部が、ミズオオバコ保全会議という団体に寄付される仕組みになっています。

 これは、法人設立以来ずっと続いている地元佐久市主催の物産展での一こまです。そこで「ご覧の手ぬぐいの委託販売を行ってきました」と報告するはずでしたが、事情により委託ではなくなり、急遽、発売元ご自身の販売となりました。

 てぬぐいの発売元は、日頃からお世話になっている、浅間自然環境事務所さん(残念ながらURLがありません)です。植物はすべてRDB(RedDataBook)記載種ということで、わかる人にはわかる、含みのある絵柄です。さて、鳥が単独でデザインされているのもありますが、この鳥はなんでしょう??

 こうしたオリジナル商品の開発は、私たちの最も苦手としているところです。事業にある程度のバリューを持たせるということは大切な戦略なのですが、まだまだそこまで知恵が働きません。仕方ないので、知恵のある事業者に便乗させてもらっています。トホホ。

地域産材の振興について思う

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 カラマツで作られた、小学校用の学習椅子

 今日は、うちの子の小学校最後の運動会。秋雨前線の休んでいる間に、無事全種目を終了しましたが、最初におやじの目が向いたのは競技ではなく、子供たちが応援席に並べていた椅子でした。これぞ地域産カラマツの学習椅子。

 これは、県が力を入れている県産材振興策のひとつなのです。土木材以外の用途がなかなか伸びないカラマツを、何とか学習机と椅子にできないかと奔走した市民グループがあり、その人たちの情熱に押されて、県が小学校でのカラマツ机と椅子の利用を後押しし、ずいぶんたくさんの学校が導入してくれるようになりました。

 当初は、カラマツを使うことを目的とするのではなく、導入時には前出のグループが出前をして、その木の生い立ちや、その木を使うことの意味をちゃんと説明してから、子供たちと組み立てて使っていたのですが、世間というのは予算がついたり、補助金がついたりすると、どうしてもお金に翻弄されることが好きな大人たちが先行してしまうようで、近頃では粗製濫造ぎみの製品もあると、現場の先生がたは嘆いています。

 山村起業も、所詮はそんな大人の常識にのっかる商売が横行することになるのでしょうか。自分たちのことも省みながら、ちょっぴり心配をしているところです。

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愉快な山仕事講座

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10年目を迎えた今年の本講座では、なんと森のレストランが出現しました!! 回数を重ねると、卒業生の専門分野も多彩になり、こんな演出も登場します

 地元の佐久市大沢財産区で行われる山仕事の講座。そまびとが担当させていただくようになって3年目。そして第一回から数えて、もう10年になるそうです。今回は地元を中心に、遠くは東京や神奈川から合計13名の方が参加して、財産区議員の皆さんといっしょに、1泊2日で開催されました。

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 チェンソーの実習。まずは玉切りから

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 集合場所となった、大沢新田の分教所前で記念撮影。ここは男性スタッフの宿泊所でもあり、同窓生になると、ステップアップ講座の日にはここに泊まることができます
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嘆願書

 日頃からお世話になっている地元の高校から、林業も扱っている専門科(環境緑地科)が無くなると聞いて、県教委、県林務と校長先生あてに、そまびとクラブ理事長から手紙を書きました。
 社会の潮流が、ようやく経済最優先への反省を呟きはじめた時代。本当ならばこれから頑張ってもらいたいところが、ジリ貧で看板をたたまなければならない…。産業だけでなく、学校でも同様のことが起こっているというのを、現実のこととして思い知らされました。
 きけば、この高校では他に二つある専門科を無くすことまで決定しているとのこと。どんな大義名分があろうとも、学校にだって「運営」や「経営」を重視しなければ、やってゆけなくなってしまうという現実があるのです。
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民有林15haの間伐を開始しました

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 別につりを楽しんでいるのではありません

 今日は、間伐実施前の準備作業を行いました。15ヘクタールともなると、かなりの面積なので、場所によって植えてあるカラマツの林齢や状態が異なります。それらを確かめて、まずはだいたいの抜き伐りする本数を決めなければなりません。

 写真は、一定面積の中に、どれだけ立木があるかを測定するための竿(密度管理竿と言って、つり竿から作っています)を振っているところ。下の写真は、山の境界を確認しながら、GPSで座標を記録しているところです。これからしばらくは、川上村川端下(かわはけ)のこの現場に通うことになります。

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野鳥観察と演習林実習

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将来の鳥学者たち。ハイタカ,キジバト,ルリビタキ,アカハラ,マミチャジナイ,コガラ,ヒガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,ウソ(番外:キベリタテハ)を観察しました

 昨日は慌ただしい一日でした。午前中は地元小学校の5年生のキャンプで、野鳥観察班のお手伝い。予想に反してたくさんの鳥を見ることができ、みんな大満足。写真の子供たちとは、保育園の頃からのお付き合いです。子供たちと山川草木を楽しむ、至福のときです。

 午後は、先週に続き、臼田高校環境緑地科の2年生と演習林での実習。今回は「森をはかる」と題して、何で材積を求める必要があるのか、や、木の測り方などについて勉強しました。講義早々、「この中で将来林業関係を志望している人はいますか」との問いかけに、答えがなかったのは困りました。林業者がもっと頑張らなければなりません。

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ワイゼ式測高器での樹高測定の練習。垂鉛(おもり)が上がってしまっているのはご愛嬌