国際こども図書館(1月25日)

村の図書館委員のみなさんと、上野にあるこども図書館を
視察してきました。

 明治38年に帝国図書館として建てられた建物が利用されて
おり、建物の内外に明治政府の威信をかけて建てられたと
いう感じのものが残されています。

 こういうとき、私たちの目はどうしても木でできているものへ
行ってしまいます。こういうのをさがと呼ぶのでしょう。
 こんなものを写してきました。

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 この画像だけで欅(ケヤキ)と見抜く人がいたらプロフェッショナルです。
他にも木のサッシが保存されているところがありました。

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 看板の大きさがわかるように特別出演していただいたのは、
そまびとクラブの監事をおねがいしているOさんです。
 この材を見たとき、複雑な木目に見えたので、広葉樹ではないかと
思ったのですが、みごとに恥をかきました。裏側の目を見てびっくり。
なんと屋久杉だそうです。

安全な伐倒技術を身につけるための講習会

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森林ボランティアで活動する皆さん約30人を対象に開催された講座のお手伝いをしてきました。

 この講座は、よこはま里山研究所(NORA)と横浜市環境創造局の協働事業で、今回で3回目。平成18年度 横浜市・環境まちづくり協働事業の一環として行われたものです。

 都市部では森林ボランティア活動が盛んだそうで、チェンソーなどを使って作業をするグループも多く、一方で、そうした地域では体系的な安全面での話しを聞く機会が少ない、ということで、プロのはしくれとして私たちに声がかかりました。
 ここに至るには、当然多くの方の努力や思いやりがあったのですが、そまびとはとにかく道具を持って出かけて、みなさんに様々な体験をしていただくという役回りです。

 商売で森と関わるのとは異なり、ボランティアの皆さんは問題意識を感じ、自ら行動する人たちです。そういう人たちの真剣さにふれ、いっしょに居るときの楽しさを感じると同時に「本業の自分たちがこんなことで良いのか?」と思わされることも多々あり、刺激に富む二日間でした。

 仕事とは言え、3回目ともなると、遠征の機会の少ないそまびとにとって「年に一度の社員旅行」化しているという噂もチラホラ…。

 変わり映えのしない内容しか用意できないのですが、3回すべてに参加して下さっている人もいます。

 年々難しい伐倒を行うようになっていたり、技術的に工夫しているグループを目にすると、ボランティアとプロの境目のわかりにくさがますます深まっているように感じますが、安全確保という点で言えば、はっきりとボランティアを定義できる表現があることを今回確信しました。森林ボランティアとは「「絶対に伐らなければいけない木」の無い人々」ということにつきるのではないでしょうか。

 今回の研修の詳細については、近々信州そまびとクラブのホームページの活動報告で紹介させていただく予定です。

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経験をつんでいるグループの研修風景。都市の森林はこのように住宅と隣接していることも少なくないそうですが、こんな木は、地元業者にお任せするのが得策かと思います。

安全祈願

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山で働いていると、この国の人々は神(あるいは山かな?)に見守られて
いるのだな、と実感することが少なくありません。どういうきっかけが
あるのでしょうか、林道ぞいにはこのような祠をあちこちで目にすることが
できるのです。

 新しい現場に入ると、そこここに祀られている神々に、作業の安全を祈願
します。そういえば、林業作業士の研修の修了レポートに「祈り」という題名
で発表していた仲間が居たことを思い出しました。
 
 どんなに注意していても、予期できない危ない目にあう事がけっこうあり
ますので、こうした「祈り」の気持ちや、山への畏敬のような感覚が自ずと
あらわれるのでしょう。

 神はあちこちで、里に降りてくると言われている春までのあいだ、山で仕事を
する者たちを見守ってくれているのでしょう。

 明日から2泊3日で、そまびとクラブ4人衆は横浜へおじゃまします。
旅先でも無事に作業をすすめられますように。

地域のありがたさ

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あなたのお宅には、毎年ちゃんと獅子舞が来てくれますか?

♪~ どうそーじんの おーねんし(道祖神のお年始)
 今年も新春最大の楽しみがやってきました。

 受け入れる側は楽しみでしかたないのですが、ここでも大人
たちの涙ぐましい協力があります。

 この村の「どんどやき」は地区(=集落や部落よりも
小さい単位)ごとに行われていて、獅子舞は男の子たちの
行事です。
 毎年6年生の男の子の家が「親方」になるのですが、
焚き物の準備、お宮の材料調達、お祭り当日の案内など、
すべて親の労力のうえに成り立っています。
 少子化が進むにつれ、男の子を持つ親は、この地域を
守る大切な行事に6年間ぶっ通しで参加するようになって
きました。

 獅子が届けてくれたお札には、

   天下泰平 本郷
   奉納道祖大神
   国家安全 子供中

 と書かれています。

 宗教のことを言うのではありません。世界中の家庭すべてが
このような素朴な祈りの気持ちを持ちながら、新しい年を迎える
ことができる世界。そのための手がかりが、私の暮らしている
本郷にはあるのです。

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太鼓を載せた軽トラ運転は、もちろん”とうちゃん”たちの仕事。「かなめさんのホームページはいつも写真が小さいよ」という声が聞こえてくるような…。

臼田高校自然塾

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高校生が地域から参加者を募り、自然について解説する講座「臼高自然塾」のお手伝をさせていただくようになり、もう4年が経過しました。

 自然塾は、年6回、樹木、水生昆虫、プランクトン、野鳥をテーマに、10~20人の地元の方の参加で行われ、樹木と野鳥の講座を開くためのアドヴァイスなどを、そまびとクラブが、また水生昆虫とプランクトンは信州大学繊維学部の大学院の皆さんが担当しています。

 臼田高校環境緑地科のみなさんには、そまびとクラブの設立当時からおつきあいいただいているということになります。
 まだ法人設立のための打合せをしている当時のこと、新聞報道を見たひとりの先生がたずねて来てくれました。これが、そまびとクラブにとってのコラボレーションの第一号でした。
 まだ法人にもならないうちから、NPOとして、こうした皆さんとの関係ができはじめていたということは、今考えると実に恵まれていたと感じます。

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手作りのパネルで解説をする環境緑地科の2年生たち。回を重ねるにつれ、受け答えなども上達してゆきます。生徒たちにとって、さまざまな世代の人々に自分で学習した内容を解説したり、質問に答えることは、よい学習の機会になっているようです。

 この日は講座の最終日。佐久市内にある調整池で、冬の鳥たちの観察を行いました。

 

カラマツ林業等研究発表会

各都道府県には、森や林業についての研究を行う専門機関があります。わが信州の場合は、塩尻市にある林業総合センター(略して林総)がその機関にあたります。

 ここでは研究の他に、併設されている森林学習館で、一般の方対象のさまざまな講座や催しも企画されていて、森や植物に興味のある人なら、一日いてもあきないほどの展示を楽しむことができるようになっています。春から秋にかけては、万葉集に読まれている花めぐりも楽しめますよ。

 昨日は、このセンターで行われた、県内の研究者や行政で組織されているグループが行う年に一度の発表会を聞いてきました。発表から得られる最新の情報が勉強になることはもちろんですが、行政関係者や日頃忙しくてなかなか行き会うことのできない研究者、そして地域で森づくりに励んでいるさまざまな人に、いちどに会うことができるというのも、こうした行事の良いところです。
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校庭リンク整備

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消火訓練ではなく、校庭リンクの整備をしているところです。このブログは起業に直接関係することだけでなく、田舎暮らしをしている人の日常も描く、という意味で紹介したという部分もあるのですが、実は今日はもっと根本的なところで揚げさせていただきました。

 正月休みの最中に、学生時代の友達と飲む機会がありました。悪友曰く「おまえ、頑張っているのはわかるが、おまえのブログに書いてあることは、ちっともわかんないよ…」

 こういうコメントをもらうことができる、ということが幸せですね。Nよ、ありがとう。

 自分なりに判りやすく書く工夫をしていたつもりですが、省みるとどうだったのでしょう…。 たとえば「地域」という言葉。私の暮らしているところのような「地域」が消滅している都市に暮らしている人たちの、いったいどれぐらいの人が、私の伝えたいこの言葉の意味を的確に受け取ることができるでしょうか。

 この水まきの画像は、まさしく「地域」を象徴するひとつなんです。人口5千人たらずの村(と聞くと、村暮らしの人たちは「おお、そんなに暮らしているのか」と言う数字なのですが)は、子供のある家庭には、小学校のPTA役員が必ず一回は廻ってくるという世界なのです。
 温暖化の進んだ現在、氷点下ふたケタがあたりまえの場所だった地域で、数年前までは12月中に必ず凍っていた校庭リンクが凍らない。そういう非常事態には、校内スケート大会までに一日でも多く子供たちの滑る日をつくるために、親たちが交代総出で校庭のめんどうを見なければなりません。ちなみに、この水をまいている厚生部長さんは、暮れも正月も学校に詰めていました。

 Nよ、否、都会に暮らす皆さん。これを読んで、どんなことを感じられましたか。ちなみに、都市部では積極的な保護者が立候補するPTA会長の座は、当地では一般的にクジ引きです。少しオーバーな表現かもしれませんが、田舎のPTAヒラ役員は、都会の会長ぐらい。そして、田舎の親たちには、都会の役員ぐらいの学校での活躍の場があるように思います。

 リンク作りにはもちろんそれなりのノウハウがあります。それは確実にこの社会で伝承され、親たちが主体的に行う作業です。ひょっとすると、都会の学校にはそういう性質の作業は少ないかもしれませんね。

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どこの学校にも特色があるとは思いますが、たとえばこの機械! 動力噴霧器と言います。エンジンポンプの一種で、略して「動噴(どうふん)」。こういうものが学校に常備されているのも、校庭スケートリンクを持つ「地域」ならではのことでしょう。操作なんてチョロいもんです。だって、とうちゃんたちはみんな、たとえサラリーマンでも消防団の卒業生ですから。