産泰神社のお祭り

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お祭りというと笛太鼓の音や出店を思い浮かべますが、静かな、しっとりとした晴れやかさとともにあるお祭りも、なかなか良いものです。

 春のある朝、散歩道の途中にある神社が提灯で飾られ、大きなのぼりがはためいていると「そろそろ百姓の時期だな」などと感じながら、またしても神とともにある暮らしに深い安心感のようなものを覚えるのですが、村誌を確認してみて「それもそのはず」と納得しました。

 この安産の神様は、由緒書によれば文久二年と言いますから新撰組の時代にここに勧請されて、ずっと村の女性たちにとって命がけの大事業であるお産を見守っているのです。みんなは親しみをこめて「さんたいさま」と呼んでいます。言ってみれば、中山間地医療の元祖みたいなものでしょうか。

 日本の神々は、春になると山から下りてくると聞いていますので、我が家の周囲も、そろそろ八百万の神でごったがえしているのでしょう。

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神社に通じる男橋の欄干に並ぶ灯籠 夜は蝋燭の灯がともされます