今年最後のお勤め

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正月を山で過ごす人たちの安全を祈りつつ、登山者カードの回収を行ないました。「携帯電話の普及とヘリコプターによる救助技術の向上で、山で万一のことがあっても大丈夫」などと過信することは禁物です。ましてや2000m超の冬山とあっては、綿密な計画とカードの提出が生死の分かれ目になる可能性は大きいと思います。楽しい山登り人生をおくるために、皆様、カードの提出を守ってください。(せめてポストから先への入山の有無だけでも確認できるように、ポストにはたいてい白紙のカードと鉛筆が常備されています)

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わが川上村と山梨県境にそびえる奥秩父名峰の金峰山(きんぷさん、じもとでは「きんぽうさん」)入山口で登山者を出迎える金峰山神社一の鳥居。バックは夏の間フリークライマーのメッカとなる屋根岩(やねいわ)。冬型の気圧配置となった大晦日、奥秩父は雪雲に覆われて見えません。

暮れの餅つき

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9の付く日は苦餅ということで、通常餅つきは行なわないそうですが、この日に恒例で行われている餅つきに参加するため、群馬県の上野村というところまで行ってきました。

 田舎でも機械の餅があたりまえになってしまい、こうした臼と杵でつく姿が年々見られなくなっています。でも村に暮す人たちはこの臼と杵でつく餅の味の良さを忘れられない…。ということで、毎年ここでは村のお年寄り家庭からの注文に合わせて都会から来たひとたちがレジャー感覚(準備する人たちはそう気楽ではありませんが)で餅をつきをしています。

 ご覧のとおり、ふた臼で常にひと臼3人体制でつき続けます。午後3時までかかり、70臼以上の餅をつきました。みなさまおつかれさまでした。 

クラフト材料を納入

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村にある公共施設から、家族連れや子供たちが簡単にできるクラフトキットの注文があり、130セットを納品しました。このリスたちは、信州そまびとクラブオリジナルのリス(ゴジラではありません)。このように一組ずつにまとめたあと、ひとつずつ袋につめて納品しました。後ろに写っている湯のみと比ると、サイズがわかるかと思います。

 こういう材料を集めるのは、山仕事のついでだから、と簡単に考えているとひどい目にあいます。ある程度の数を、ある程度の品質で揃えるということには、それなりの手間もかかり、おまけに、木の場合には乾燥ということも考えなければいけません。今回は、納期が短く、その点でとても苦労しました。

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上と同じく、シラカバのリスのパーツ。こちらは少し大きめ。

犬の散歩

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NPОの専従職員から独立した旨の挨拶状を送ったところ、古い友人から激励の電話がかかってきました。私が不在だったので家内が受け答えをし、会話の中で「便利屋みたいなものです」と言ったところ本当に便利屋と受け取ってもらったようで、その友人から犬の散歩のバイトを受注しました。

 自分は犬になれるかもしれないと時々感じる程度の犬好きなので、散歩はまったく苦にはなりませんが、この友人宅の犬はハンパじゃありません。と言うのも、飼い主のいない犬たちの里親探しのボランティアをしている関係で、8頭×2回の散歩をすることが日課になっているのです。

 まだ日本の田舎では、多くの場合犬はともに暮す仲間ではなく「飼う動物」です。ですから、留守宅の犬の相手をすることは田舎の起業には縁遠いことかもしれません。でも今後、団塊の皆さんが第二の故郷に流れ込んでくると、このような特技が犬たちの役に立つかもしれませんね。名刺の裏に列挙した業務内容に「犬の散歩」と書こうかなと思っています。

ノスタルジーなのかな?

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鋸車(のこしゃ)直径1.5メートル(=60インチ) 県内にはここの他には無いそうです。

 「今は入ってこないが、昔は直径2メートルぐらいの丸太を挽いた。 今は月に200石ぐらいかな…。全部俺ひとりでやってるよ。」
全国で小規模な製材所が姿を消してゆきます。製材所がなくなると「おらちの山の木を伐って家を建てる」ということができなくなってしまう。それを憂う気持ちは、ノスタルジーではないですよね。

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KV60の文字が見えますでしょうか。たいていの製材所では、これが43ぐらいのようです。

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帯鋸の目立て道具もすべて一式そろえて、社長本人が目立てをします。しかも驚くべきことに、この目立てシステムが60インチ用と43インチ用の二セット揃っています。ここに並んでいる帯鋸はほんの一部! 誰か、跡取りにならないかい?

先進地事例調査

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山梨県の小菅村へ先進事例の調査に行ってきました。これまでに何度かお知らせしたように、小菅村では自然再生推進法に基づいて設立された多摩川源流自然再生協議会の活動が活発で、市民グループと産学官の協働によってさまざまな取組みが行なわれています。

 今回は、その中の森林再生部会の活動のひとつである、山を壊さない作業道開通までの経緯とこれからの取組みなどについて、キーパーソンのひとりである役場の課長さんに地域振興のイロハをうかがってきました。聞けば聞くほど、地域にかける実務者としての情熱が伝わってきて、本題の調査内容以上に、個人的に元気をいただいて帰ってきました。 感謝。

半日鳥を探しました

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村の図書館主催のバードウォッチングの集いでのひとこま

 風の無い冬の日が鳥見に適していることは意外と知られていませんね。
 前の晩に少し雪が舞いましたが、昨日は絶好の「お外」びより。半日歩いて19種類しか見られませんでしたが、皆さんそれなりに楽しんでいただけたようです。村の歴史に詳しい大先輩が参加してくださり、小字名や功労者のことを聞くことができたのは、私にとって何よりの収穫でした。

作業道の勉強会

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山から木を出し易くする方法として、山を壊さないよう配慮した作業道を、なるべくお金をかけないようにたくさん入れるということがいろいろなところで試みられています。そうした試みの紹介ということで、佐久林業士会主催の作業道の勉強会がありました。

 視察現場は、昨日書き込んだ大ベテランチームの地元。しかも今回はそのベテランチームとはまったく別の動きであり、森林の所有者自身が本業の合間に自分で道を入れ、手入れをしているというではありませんか。 低迷しているカラマツ林業界にあって、何と層の厚い村なのでしょう。
(more...)

後継者は居ねぇ

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昭和29年、この親方は山村で起業しました。通年従業員9名、年間生産量4000立米、間伐面積80ヘクタール。カラマツを、土木用材として出荷しています。使えない部分はすべてここでチップにしてパルプの原料にしますから、4000立方すべてが無駄なく使われる。

 仮に幹1立方当たり0.2tの炭素固定量だとすると、親方のチームと工場は年間800tの炭素固定に貢献していることになります。昭和3年生まれ。長さ20mはある幹材の束を、いとも簡単にトラックからすくい上げて土場に下ろし、戻ってきて私の質問にあっさりと答えました。「後継者? 後継者はいねぇ…」
  今行なっている、百年の森林づくり加速化推進事業の調査での一こまでした。

山守塾

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佐久市大沢財産区の山林をお借りして、自分で山の手入れを行いたい、という方を対象に行なわれたおおさわ山守塾(やまもりじゅく)が無事終了しました。

 12月としては穏やかな天候の二日間。一般参加者5名と大勢の地元の議員さんが参加され、間伐のための密度管理の基本や、安全なチェンソーの使い方と伐倒作業の進め方についていっしょに勉強しました。自分が持っている技能を説明する、ということは、実は自分がいちばん勉強させてもらうことになるのです。

 そして何といってもこの塾のすごいところは、地元の協力なバックアップに加え、これまで講座に参加した皆さんが裏方として食事や宿泊会場のこと一切をめんどう見てくれていることです。回を重ねるたびに新規の参加経験者が増えてゆくわけですが、その皆さんの多彩さがそのまま、次回以降のサポートメンバーの層の厚さにつながってゆきます。

 参加者の皆さん。サポートしてくださった皆さん。本当におつかれさまでした。

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県の地方事務所担当官から、間伐の補助制度についての説明もしてもらいました。参加者の中には、台風で所有林の木がひっくり返ってしまい困っている方もおり、真剣に耳をかたむけていました

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これまでこの講座に参加された皆さんで結成されているバックアップ部隊です。宿泊会場は大沢新田の公民館。食卓には議員さん差し入れの地酒とシカの肉も並びました。