なかなかどうして、本物は強い

 昨晩の、地元の同業者団体の会議でのこと。用意されていた議題は、例年出展しているイベントへの会としての対応、県主催の行事への参加、そして会の旅行と、会議はさっさと終わり、みんな焼肉をつつきながらの世間話となりました。私は「いよいよかな?」と思い、先日お伝えした大規模なベニヤ工場をとりまく最新の話題を、耳をダンボのようにして黙って飲みながら待っていました。ところが、素材生産業と製材業の集まりなのに、ベニヤのべの字も出ないまま、時が過ぎてゆきます。閉会間際、しかたなく私から皆さんの動向や思いについて問いかけてみました。以下、抜粋で、

 かなめ: Aさん、最近材料は入ってきますか?
 製材A : いや、ぜんぜん材が動かないよ。去年の今頃に比べて半分くらいかな。公共事業が激減しているから、土木材は売れない。
 かなめ: かなりの材がベニヤ工場に行っているようですが、建設計画中の大きな工場ができたら、材料がなくなって、やっていけなくなるのでは?
 製材A : 今、素材屋さんの材の値段を支えているのはベニヤ屋さんだし、競争原理なんだから仕方ないでしょう。ウチでもいろいろと考えてやっている。
 製材B : 杉山さんがいろいろ心配してくれるのはありがたいけど、なるようにしかならないよ。これまでもそれでやってきた。計画されている大工場だって、この先どうなるかわからない。扱っている商社の連中はもっと先を読んで、とっくにいろいろと手を打っているだろうしね。
 かなめ : …

 (私にとってだけかもしれませんが)奇想天外な対応策を持っている人もおり、自分の頭の固さをあらためて感じる結果となりました。国産材をとりまく環境が厳しい時代に、自力で生き抜いてきた皆さんは、ほんとうにすごい。私のような部外者が心配するのは、ほとんど趣味の世界でしかないのかな、と感じた瞬間でありました。

 以上、かなりの短縮版ですが、民の自信、能ある人々の重さに、己が蟻んこよりも小さく感じられた夜についての速報でした。