山岳救急法訓練

今日から三日間、大町市にある長野県山岳総合センターで救急法の訓練です。救助隊のお手伝いのための訓練ですが、きちんと勉強すれば日赤の救急員認定証が交付されるので、日常生活だけでなく本業でも万一の時に役立つはず。 もちろん、そんな出番がないことが一番望ましいことです。

 

 夏山歩きを趣味としていた二十代の頃、山岳博物館を訪れ、隣の山岳総合センターを目にするたびに「いったいどういう人たちがここで訓練をするのだろう?」などと考えていたのに、まさか自分がそこの利用者になるとは...。

 

 当時は長野県民になるなど想像もしていなかったので当然ではありますが、常に己が意思に従って道をつけているような気がしていても、振り返ってみると運命を認めざるを得ない。そんなことを感じます。

峠を越えて

基幹産業である高原野菜(特にレタス)の生産に、以前ほどの収入が期待できなくなってきたことから、村の人たちは様々な工夫をしています。例えば、これまで夏だけに限られていた生産時期を春まで拡張して売上げを高くするべく、村よりも少し標高の低い地域に畑を借りて生産するというやり方。
 専業で大規模にやっていればこそできる拡張方法ですが、実は我が村は長野にありながら、県庁所在地は甲府市ではないかと思われるほど山梨に近く、峠の向こう側は甲府のベッドタウンです。そしてその地域には、都市近郊の性とも言うべき後継者難で放置された農地が広がっており、我が家からは一時間程度で通勤が可能です。昨日はその生産方式をとっている人からの依頼で、今年から借りることになった山梨の畑の支障木伐採に行ってきました。

 

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 日なたでも雪の残る標高1200mの冷蔵庫のような畑を通り抜け、峠を越えて下ること40分。そこには、ちょうど村の3月頃のような別世界が広がっていました。その違いは、上の画像(村内)と下の画像(山梨県旧明野村)のとおりです。

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 自分が暮す村で起業し食ってゆく...。ところが、その村の産業がどんどん外の地域にまで及んでいる。やっぱりこの村のスタイルは、ちょっと今の日本の村の定番とは違うのかな。

昭和五年の鉄瓶

今度仕事をさせてもらう山の所有者のところへ挨拶にうかがったところ、こんなものが目につきました。

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 薪ストーブには年季の入った鉄瓶がかけられており、そこには昭和五年、国勢調査の文字が見えます。

 

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 戦後復興から拡大造林期にかけての協同での山仕事のことや、当事の山への思い、そして山の糧が村のインフラのベースになっていることなどを聞かせてもらいながら、ほぼ鉄瓶と同い年という所有者との出会いは、またひとつ、地域で働くことの嬉しさを伴って、村社会のひとりであることの自覚を私の胸に刻んでくれました。

自然塾修了式

地元臼田高校の自然塾。昨日はその修了式でした。渡り鳥がたくさん集まる佐久市の調整池で、午前中鳥の観察をした後、校長先生から参加者ひとりひとりに修了証が手渡されました。

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 自然に関心のある人たちが集まるので、生物の識別力など、けっこうハイレベルな参加者が多いのですが、その中でも鳥に詳しい子供がいたりすると、ついつい力が入ってしまいます。本当は高校生たちがガイドをするのを手伝わなければならないのですが、気がつくと今回も「かなめさんの観察会」になってしまっています。これではいけません、毎年同じ反省点...。
 案内をしてくれた高校生や、参加者たちが、何かを感じ持ち帰ってくれたことを願っています。

小正月

昨晩終わってしまいましたが、今年も道祖神のお祭りが行われました。毎年小正月に、地域ごとに男の子たちが集まって行われるこのお祭り。少子化に伴って年々準備の負担が大変になっているようですが、それでも親たちの頑張りによってなんとか続けられているようです。

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 以前は子供たちだけの力ですべてが仕切られていたと聞くと、大人の手でなんとか存続されていること自体に少し考えてしまいますが、それでも村社会ならではの時間の流れと身近な神様の存在を感じるにつけ、私たちが考えなければならない価値観やライフスタイルに通じる大きなヒントがあるように思えます。そして何よりも、この存続のために注ぐエネルギーがすばらしい。

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早く体を慣らさなくては

あまりの寒さに「現場に行きたくない」とひとりごと、すると「好きでやっているのだから我がままを言うな」との内なる声...。

 「そうだよな。好きでやってるんだものな。それに山が待っている...」ということで、自分の尻をたたき、軽トラで出発。すると家のすぐそばの河川敷がこのような光景で出迎えてくれました。

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 川面から水蒸気が湧き上がり、木々には霜がキラキラ。何回見てもこの景色には感動します。役場の温度計はご覧のとおり。ずっと陽射しがあったので、標高の低いところではけっこう暖かくなったのかもしれませんが「現場は終日氷点下だったよ」と足のしもやけがブツブツ言っています。でもしかたない、これも好きでなったのだから...。
 好き勝手に生きさせてもらっている者の贅沢ですね。これからの一ヶ月が山仕事にはいちばん厳しい季節です。急激におとずれた寒さに、早く体を慣らさなくてはいけません。

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役場前の温度計。バックの白い山は八ケ岳連峰

里山のモニタリング

東信自然史研究会が行っている里山の生物調査に同行しました。これは環境省が進めている「モニタリングサイト1000」<http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html>という事業に、研究会として参加しているものです。

 

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 場所は私のお気に入りのひとつで、今では少なくなってしまった棚田のある佐久市大沢という地域です。この日は鳥類のラインセンサスと、そのセンサスルート沿いの植物の相観植生図作り、センサーカメラの設置が行われました。私はくっついて歩いていただけですが、いずれは本業が役に立つときもくるだろうと思っています。

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里山には子供がよく似合います。研究会メンバーのジュニアふたり。こうして生物調査のエキスパートが養成されます

新しい道具たち

おくればせながら、みなさま新年おめでとうございます。帰省していたため書き込みが遅くなりましたが、本年も昨年同様、どうぞよろしくお願いいたします。

 興味のない人にはつまらないものですが、昨年12月に要林産の仲間入りをした新たな道具たちを紹介します。みな樹上作業で愛用しているものです。

 一目見て気づかれたかと思いますが、これだけの種類の道具を選択するには、多くのノウハウの蓄積が必要です。購入する手間もさることながら、そういうノウハウをも教示いただけたという点で、昨年参加した研修会の意義はとても大きなものでした。

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  腰につけるハーネス(サドルとも呼びます)に一式を取り付けた状態です。
 ハーネス:バッキンガム社製 デラックスマスターⅡ
 画像左から
 手鋸(黄色い鞘):シルキー製 スゴイ
 チェンソーロープ(赤と黄):ホームセンターの切売り
 プルージックロープ:サムソン社製3/8″ スタンダードプルージックコード
 (ダブルロープのフットロッキングで使用します)
 スリング(紫):コング社製チューブラーテープ60cm
 スリング(緑):同 30cm
 エイト環 :忘れました たぶんブラックダイアモンド社製
 30cmテープとエイト環をつけているパドルカラビナは不明

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  ハーネス前側の状態 画像左から
 スプリットテールキット:
   テンネックスプルージックコード
   CMI製マイクロプーリー
   ペツル社製Am’Dボールロックカラビナ
 ランヤード:
   サムソン社製5/8″ダブルブレード(10′クリップアジャスターつき)
   ペツル社製マイクログラブ

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 左から
 スローライン:サムソン社製Zing-It 180′
 クライミングロープ:サムソン社製 ベロシティ 150′
 (7/16″ダブルブレードのセミスタティック)
 ロープにかぶさっている黒い筒状のもの:ハウスチューブ
 左下の赤いの:バッキンガム社製パウチ 10oz
 マニュアル:ISA製
  アーボリスツノッツ フォー クライミング&リギング