アカシア退治・・・その2

諏訪様のアカシアについて、タイトルも含めて単純にアカシアと書いてしまいましたが、正しくはニセアカシアと呼ばなければいけません。まず、本家のネムノキ科の「アカシア」様にお詫び申し上げます。本家よりもこちらの方が有名なあまり、つい現場ではニセアカシアのことをアカシアと呼んでしまいます。

 

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 さて、このハリエンジュとも呼ばれているニセアカシア(ちなみにこちらはマメ科)。現場での状況はご覧のとおりです。

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 もっと近づくと手ごわさがわかりますね。
 

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 ひつこく、マクロで寄ってみました。ここまで強烈な棘は、おそらくこの島国の固有種には見られないと思います。こういう植物の藪に突撃するのですから、命までとられることはないとしても、やはり一般人は考えてしまうのではないでしょうか。
 血まみれの戦いの末に私が行なうとどめの一撃とは...  to be continued

カーラジオ

午後の休憩どき、カーラジオをかけながらチェンソーの目立てをしていると、よく聴いていた番組が最終回とのこと。毎日聴いていることはできなかったけれど、時事ネタを多面的な角度で捉える、とても大事な番組だったのに...。打ち切りの理由は、どうやらネット普及の大波に、なかなかマスメディアが追随できていないことのようでした。
 
 先日、地域の林業関係の会議で、仲間のホームページを立ち上げようという話が出たとき、アルコールの力を借りて、どうにももどかしいコメントをしていた人がいたけれど、林業はほんとうにこの変化に取り残されるぞ、このままでは。

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 音楽のコーナーで流れてきたのは、サザンオールスターズの旅姿六人衆でした。

アカシア退治・・・その1

大げさな表現かもしれませんが、自然相手の仕事にとってアカシア、クズ、アレチウリ、オオブタクサなどは永遠のテーマとも言えるものではないでしょうか。その生命力は凄まじいもので、手をつけずにおくと1~2年で広い場所を占拠し、油断するとなかなか絶やすことができなくなります。厳しいアカシアとの戦いから、何回かお伝えします。

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 来年の御柱祭に合わせて、地元の諏訪様のアカシア駆除作業をやらせてもらっている現場で、藪を刈り進んでゆくと、作業の終了間際に突然このような神様たちに出くわしました。

 この参道は何度か歩いたことがあるのですが、こんな場所があることには気づきませんでした。アカシアの棘で全身が穴だらけになったけれど、一日働いた充足感に加えて、なんだかとても得をしたような気分になりました。

雪の花

昨日の朝、降っていなかったので現場へ行きましたが、仕事が本調子になってきたところで白いものが舞い始めました。お昼までは頑張りましたが、ビショビショの雪に撤退し、ふと自宅そばの山を見ると幻想的な光景が広がっているではありませんか。こうした景色が日常であるというのは、考えてみると贅沢なものです。

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 山の天気の変化は激しいですね。1300あたりから上では、カラマツについた湿雪が凍って、花のようになっています。今朝も1時間ほど前は-3.6度だった外気が、-0.3度へ急激に上がってきました。
 少々雪に降られても、すべては春の兆しのように感じられ、前向きに受け止めることができる季節です。

コウモリ

たしかジュールベルヌでしたか、地底探検というお話があったかと思います。今日はその案内(と言っても、装備を持っていない私は入り口まででしたが)をしてきました。

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 東信自然史研究会のことは以前もお知らせしましたが、その席で、この村のあちこちに鉱山跡があることと、そこにコウモリが居ることを話したところ、ぜひ調べてみようということで本日の調査となりました。
 専門家の目で見るとすごいですよ。今日はキクガシラコウモリとコキクガシラコウモリという2種類が確認されました。ついでに以前死体回収した個体も見てもらったところ、テングコウモリとのことで、これで当地では以前から確認されているヤマコウモリとウサギコウモリに加え、5種類のコウモリが確認できました。
 これが山村起業とどう関係するのか?? 良い質問ですね。
 長くなるので私の考えはまたの機会にしますが、keyになる生き物から地域の生態系が見直される例はこの国にもあるようです。まずはCOP10から入ってみませんか。

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 キクガシラコウモリだそうです。

 

 
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「チンチンはどこ?」 「ほら、ここがチンチンだよ」 現物がいちばん!

 

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 これは最初の画像とはまた別の坑道です。ランボーという映画で、こんな画を見たような気がします。

確定申告

16日は確定申告の締切りでした。生まれてから2回目の経験で、ようやくつっかえることなく申告することができたのですが、もうひとつの落とし穴がありました。

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 画像を見て何が写っているのかを理解できる人がどのくらい居るのか、とても興味のあることです。
 要林産は僻地に所在しているため、設立当初にITで納税申告ができるe-taxなるものに注目しました。なにせ、地域の税務署に出かけるとなると、まる一日はつぶれますから、お金の操作も含めて、事務所からできるとなると大きな省力化になるわけです。
 で、結論から申し上げると、現状ではこれをやりとげた自分はかなりのもの好き、と言うか、オタクなのではないかなと思っています。以下は興味のある方だけどうぞ。

 これを実行するためには、まず役場で住民基本台帳カードなるものを作る必要があります。このカードはそのまま住民票の代用品になるようですが、ネットでカードリーダーを購入し、それからカードが使い物になるまでに何度か役場担当の手を煩わさなければなりませんでした。煩わしすぎて、いったい何がどのように煩わしかったのかを記憶していませんが、担当の兄はとても責任感の強い人で、とにかく使えるようになるまで徹底的につきあってくれました。

 「行政のサービスって、ほんとに大変だな」と思い、かつ、担当者の拘束時間という面で、納税者としてかなりの優越感を覚えた次第です。悪い住民です。この時点で役場オタクなのではないかと自問したほどです(以前から、そう呼ばれているような気もしますが)。

 次に申告用ソフトをダウンロードして、申請書を書くわけですが、これは昨年もやっていたので問題なく通過しました。ところが、いざ申請書を送信する段になってワケがわからなくなりました。昨年の段階で自分なりにマニュアルを作っておけばよかった...。苦しまぎれに所轄税務署に電話をすると、これが素晴らしかったです。もちろんフリーダイアルではありませんが、電話は即座に所轄署内の専任オペレーターに引き継がれ、懇切丁寧な説明を受けることができました。この対応内容の水準は、かなり民間サービス業に近いものでした。研修は間違いなく外注したでしょうし、「金がかかってる」とは思いましたが、とにかく無事に、二度と電話をすることなく申告をすることができました。

 申告の次は納税ですが、ここで官民の差を改めて感じました。だってITバンク系の手続きのなんとやり易いこと...。とてもひとさまに言えるような額ではありませんが、お金はすんなりと動いてしまいました。
 「ITは道具であって決して目的ではない」いつもそのように自分に言い聞かせてはいるのですが、またハマってしまいました。でも、今回は問題点をきちんとテキストに残したので、次回からは快適な申告(民主主義が過渡期のこの国ではそんな申告は無いのですが)ができるはずです。

間伐材搬出の研究会

戦後に植林した木が育ち、収穫する時期を迎えている。とは言っても、伐って引っ張り出して運んで売るまでの手間賃と売上げの収支が、植えた頃に考えていたものとは大きく違ってしまっている...。今、日本の山の多くで見られる現象かと思います。そんな状況ですから、すべてを伐って精算し、もう一度植えようということにはなりにくく、木を間引いて(=間伐)、その分だけを売り、残りの立木をもっと時間をかけてさらに大きくする長伐期化という道が選ばれることが多いようです。ところが多くの現場で、こうした「育てる時代から伐って利用する時代」という変化に対応できない、あるいはとても手間取るという現象が起きているため、どうすれば効率的に間伐した木を売ることができるのか、ということが近ごろの山側の課題になっています。

 

 今日参加してきた「高能率間伐材搬出システム研究会」は、そんな状況下で、手間をかけずに間伐した木を引き出し、森林所有者に木の売り上げを返している先進事例を学び、この地域に合ったシステムを構築することを目的に、長野県佐久地方事務所林務課が召集したものでした。

 

 一番印象的だったのは、一通りの事例報告の後に、新しいシステムを模索している業者から、佐久地域高能率間伐材搬出システム開発グループ(仮称)を組織しませんか、という呼びかけがあったことです。なるほどそうすれば、一台数千万円する機械を導入するにしても、力を合わせることができるかもしれないし、なによりも一社だけではできない工夫や情報集めと、情報交換で、この地域にピッタリの仕組みを作ることができるかもしれない。

 

 偶然にも今日は17日、当地では山の神の日です。佐久地域の山は、ちょっとおもしろいことになりそうですよ。まずは4月に行われるグループ設立準備打合せに行ってみたいと思います。

昨日記事の訂正

 昨日の記事「KURA」の訂正です。
 発売日は4月20日、県内の書店とコンビニの他にも、東京、名古屋
大阪の書店で売られているそうです。よく確認せずにアップしてしまい
申し訳ありませんでした。

 全国の皆様、ぜひご覧ください。

KURA

 11日、KURAという月刊誌の取材がありました。「あこがれの地に住みついて-信州人カタログ」というページで扱っていただけるそうです。「俺もいっちょまいに信州人か...」と、しばし思いにふけりました。
 これまでのことや、山への思いについてたずねられてみると、日頃意識してはいないのに、ぜひとも発信しておきたいことがたくさんあることに気づかされます。そういう潜在的な自分を見つけることができた、貴重な一日でした。

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 この本、キャッチは「信州を愛する大人の情報誌」です。コンビニでも売られていますが、残念なことに信州限定。私の山仕事の師匠である田村さんにも登場いただいたのですが、うっかりしてその時のツーショットを撮っておくのを忘れてしまいました。やっぱり緊張していたのかな。4月10日の発売だそうです。

森林セラピー

3月2日 ようやく届きました。きっと大勢の人がこのテキストを待っていたことでしょう。 

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森林セラピー(森林セラピスト養成検定テキスト)。この仕組みが地域振興に果す役割にははかり知れないものがあります。でもそのこと以上に、もっとシンプルに、私たちの多くが、失ってしまった大切なものを見つける旅の助けになることを、このテキストにも期待しています。
 読み終わるまでは、ブログへの書き込みが少し疎かになるかもしれません。

 えっ?「もともと疎かだろう」ですって。 ごめんなさい

富士の月見草

タイトルを見てピンときた人にとってはショボい内容です。ごめんなさい。

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 実はこのところ娘の受験の付き合いで仕事になっておりません! その腹いせというわけではないのですが、試験の帰り道、娘のためという口実で観光をしてまいりました(笑)。
 山梨県の御坂峠にある天下茶屋までは、我が家から2時間ほど。私はここから見る富士がいちばん好きなのです。えっ?それと山村起業にどんな関係があるかですか?? 「子供より親が大事、そう思いたい」。いや、そういうことではなくて...。都会からプイと山に入ってフリーのきこりになったやつが、子供を大学にやれるかどうか。まだ例の多くない社会実験なんじゃないかということで勘弁してください。

 それにしても娘たちよ、近ごろ旅らしい旅をしていないな。たまにはみんなで温泉に行きたいもんだ。

グリーンワーカー

新規参入技能者(グリーンワーカー)養成研修というのをご存知でしょうか。(財)長野県林業労働財団が開催するこの研修のお手伝いをしてきました。

 ここ数ヶ月、世間の景気悪化に伴って林業界、しかも山仕事の現場作業へ就労を考える方が増えており、この研修は主にそうした人を対象に林業の入り口として準備された研修のようです。
 自分自身、秒単位、一銭単位で工程管理をする製造業に絶望にも等しい違和感を感じてこの世界に入ったので、今の世間の流れは痛いほどわかります。ある意味では、十四年だけ先回りしていた私が、新たに山に入ろうとする人たちを中心に恩返しをするチャンスなのかもしれません。

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 グチに聞こえるかもしれませんが、未だに「からだが丈夫でさえあれば山仕事は勤まる」という考え方が世間だけでなく、業界の通奏低音としてまでも流れているような気がします。意欲を持った人が山に入ることは大歓迎ですし、ひとりでも多くの仲間が増えることが希望ですが「丈夫なだけでは乗り切れない何かがあるのではないかな」というのが今の私の正直な感覚です。

 

 でも思い起こしてみると、はじめて山に入った頃と比べると、このやり場のない不満と言うか、モヤモヤしたものがずい分と薄れて、とにかくケガだけはしないように、せっかく山に来てくれたのだから一日も早く、ひとりでも多く稼ぐことのできる山師(山衆)になってもらいたい、という望みが占める割合が大きくなっていることに、今回は気づきました。

 

 研修に参加した人たちが業界に来てくれたとき「就労先の人たちの働き手に対する考え方が様々である」ということ、そして「それを乗り越え、新たな価値観を創造するところに、実はこの業界のおもしろみがある」とういことを、できれば落ち着いた時間の中でお話させてもらいたかったと、帰りの車の中で考えました。