入会権について

入会(いりあい)という言葉、この村にIターンしてこなかったら一生口にすることはなかったと思います。
 正確な定義を勉強していないのでいけないのですが、私の中では「その地に暮らす人たちが共有するする”もの”や”権利”」というふうに理解しています。

 この”入会”を守るための闘争を扱った映画「こつなぎ 山を巡る百年物語」のことを、当ページに度々コメントしてくださる方のサイトで知りました。そして7月25日に長野県松本市でもこの映画を観ることができるとのこと。今から楽しみにしています。
 上映を肴に松本で一杯やりましょうという企画が着々と進行中です。

 正直に言うと、感性が鈍く、ヨソから村に入った私のような者には、まったくピンと来ない概念だったために、何年もの間この言葉が出てきても、たとえば入会を扱った論文に出会ったとしても「それがどうしたの?」という程度のものでしかありませんでした。
 

 大きなお世話かもしれませんが、コミュニティーがほとんど崩壊してしまった都市部から田舎に移住して、以前の私と同じように、この”入会”という言葉にピンと来ない方は要注意です。あなたは単にコミュニティーに参加できていないというだけでなく、たいへんな迷惑要素、言い換えれば出て行ってもらいたい人になっている可能性が高いと、私は勝手に感じます。
 つまり何を言いたいかというと、入会とはそれほどに未だに地域の人々の暮らしの基底をなしている重要な作法であるということです。ある種、”ひとりひとりの生命”であるとか、”家族”と同じくらいに普遍的なものなのです。

今年も林業体験

東京都町田市の保養施設があるという縁で、地域の役員の皆さんの支援で行われる、町田市の小中学生による林業体験。今年でもう4年目になりました。

 

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 体験内容は、手鋸を使った除伐作業が主ですが、除伐とは言っても、慣れた子供はシイタケが植えられそうな太さの木にもどんどん挑戦します。
 でもご覧のように、子供3~4人に対し、大人が2人で指導する体制なので、理想的な状態で体験活動ができます。

 そして私が一番楽しみにしていたのは、休憩のときなどの人の交流です。このような体験と結び付きが、単にこの地域のかかえる問題、という狭い範囲ではなく、この国が今直面している問題の解決につながるに違いありません。
 役員の一人から、印象に残る経験談をうかがいました。それは「問題解決能力を持つ子供は、たずねてみると決まって何らかの野良仕事のDNAを持っている」ということ。「何を言っているのかわからない」という方には、海でも山でも結構ですから、地域の人たちといっしょに自然相手の作業をやってみることをおすすめします。

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 今年は、役員のアイディアでシイタケの駒うち体験も加わりました。伐った木の利用の体験。そして、来年以降になれば先代が植菌したシイタケの収穫も体験できるかもしれません。また楽しみが増えました。
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 雨の日に備え、2重のプログラムを用意しなければならず、すっかりブログの更新が留守になってしまいました。でも、レタスの植え付けが本番に入ったにもかかわらず、子供たちのために貴重な1日を割いてくれた役員の皆さんのことを考えると、まだまだ甘いなと反省しています。

第八回総会

 

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早いものでもう8年目となった信州そまびとクラブの総会。午後の開催なので、朝は積雪のある(昨夜、川上村の高い場所は雪でした)現場で作業をこなし、お昼に佐久市へ下りました。

 専従職員を辞めたことで、すっかり佐久市へ出かける機会も少なくなりましたが、今後もNPOのミッション遂行のために応援したいと思います。
 首長が変わったことで、地元佐久市のエコツーリズム関連の動きが活発化しており、活躍の機会が増えています。皆様も、こらからも信州そまびとクラブをよろしくお願いいたします。

本日の支障木

たいへんにわかり易い形をしたアカマツです。切り口の短径で40センチちょっと。樹高は17mくらいでしょうか。重心が重心なので、チルを2台使い、万全の体制で作業しました。
 毎日こういう仕事が続くと、精神的に疲れます。

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施業前

 

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施業後

 ブログには詳しく書けませんが、要林産にとってはこれまでになかった発注形態の、記念すべき現場です。

鉈が

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商売人のくせに、なんと切れない刃物を使っているのか、という恥をさらすことになりますが、お知らせします。鉈の根元が破断しました。切れ味の悪い8寸の鉈で、いつも力任せに木をひっぱたいていると、こういうことになります。

 

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 でもまぁ、10年くらい使ったでしょうか。そろそろ買い替えどきということで、供養してやろうと思います。

氏神様

昨日完了した現場です。作業が終わる頃暗くなってしまったので、施業後の写真がありませんが、氏神様のトチノキが大きくなり、近所のお宅の屋根をトチの実が直撃するので、そのお宅の方へ張り出した枝を切り取るという作業でした。

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 支点の高さは17メートルくらい。下に倉庫があり、伐ったものをそのまま落とせないため、横の動きで細い枝の先端まで行っての作業に難儀しましたが、根元からバッサリというのではなく、巨木と共存するという目的だったので張り合いもあり、どうにかこうにか無事に終わらせました。

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 このところ、毎日神様をお騒がせしているような気がします。無事に終わったことを報告し、心からお礼を申し上げました。

立て御柱

4日に行われた秋山という集落での里曳きと、立て御柱の様子です。画像は公民館報用に編集長が撮影したものを送っていただきました。

 

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 私の山仕事の師匠であると同時に、地域生活の師匠である田村さん”たかにぃ”を紹介します。15年前、長靴の履き方から教えてもらいました。
 よそから来て定着する者が、仕事から生活まで面倒をみてもらうことを、この地域では「わらじをぬぐ」と言うそうですが、私は森林組合にお世話になると同時に、このたかにぃのところにわらじをぬいだと言って良いのかもしれません。

 たかにぃの着ているのが、そまびとの法被です。

 

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 飛び入りのギャラリーも大切な機動力となって、御神木は集落の神社へと一日がかりで曳かれてゆきます。中には、連休中に偶然通りがかったという人もいて驚きました。こうした出会いが、何かのきっかけになるのかもしれません。

 

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 立て御柱の瞬間。「わーっ」と言う歓声と同時に、木遣り衆の声が高らかに響き渡ります。

 

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 今回、柱のトップになった方の確保を任されて、仕事で学んだ技術が最大限に活かされました。なんと光栄なことでしょう。

 

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 無事に柱を立て終わり、大役を果たした人たちを、地上で消防の若い衆が迎えます。県内各地の諏訪神社で、こうしたドラマが展開されているのでしょう。

里曳き

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お天気に恵まれ、気持ちのよい一日。みんなで力を合わせて、神様をお連れしました。

 

 

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 こちらは子供たちの御柱。大人たちのすぐ後について、お宮へと導かれてゆきます。
 

 そして今日は、もうひとつの集落の御柱です。良い日になりそうです。

横の動きの続き

引続き、モミとトウヒの間での横の動きの報告です。1日目に1本目のワイヤーを固定し、昨日、2本目のワイヤーが完了しました。1本目のワイヤーは、こんな感じです。風でこすれて立木に傷をつけないよう、青いビニール被覆のワイヤーを使いました。地上16mくらいのところに張ったワイヤーの画像です。

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 さまざまな枝伝いのルートを試しましたが、同じ支点からのロープではどうしても次の木に移ることができず、しかたなく一度降りてから、次の木に上りなおすことにしました。
 その上りで、ちょっとしたトラブルが発生。またしても考えてしまい、無事作業が終わり撤収し終わったのは5時。結局2本のワイヤーを張るのに、まる二日かかってしまいましたが、この二日間で得たものは貴重なノウハウでした。
 昼食以外はすべて木の上で過ごした日。地上が妙に懐かしく感じられました。

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真下を見下ろすと、こんな感じです。