現場人(げんばじん)会議

 

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実際に地域で森林や林業に関わっている者が集まり、林野庁がとりまとめている森林・林業再生プランに提言をしようという会議が10月4日、都内で行われました。

 北海道、東京、長野、岐阜、静岡などから集まったメンバーは、オブザーバーも含め、私のように現場でめしを食っている人の他に、国や自治体の職員、ジャーナリストなど16人(偶然ですが、このうち7人半が信州!)。そして、このプランに深く関わった内閣官房国家戦略室の梶山審議官も忙しい中、まる半日参加してくださいました。

 もともとmixiというSNSから始まったこの会議の論点のひとつは、地域社会と林業には密接な関係があるのに、林産業の効率化のみに集中する施策が、本当に山のためになるのか、そして、ことによると地域を壊すことにもなりかねない、というところにあります。

 会議は、参加者ひとりひとりが感じる問題点や地域の実情などを述べたあと、梶山さんが応答するという形で始まりました。その応答のはじめ、プランの出発点は今適切な管理を怠ると、日本の人工林はダメになってしまうということ。そして国の財政が破綻しており、放置すれば次世代に取り返しのつかないような困難を強いることになるという、ふたつの危機感であることが説明されました。

 全員が内発的に参加した手作りの会議ですから、一言一句が濃密であり、私の能力では量的にも質的にも紹介できませんし、いずれその様子が動画でネット上に流される予定なので、ここでは感想を述べるにとどめます。

 森林組合の技能職員としてIターンし、そこでいろいろな問題を感じながら、同じ境遇の仲間たちとNPOを立ち上げ、その後ひとり親方になったという生い立ちからすると、まず、あまりに明確なために、かえってここに書くことは控えざるを得ない、決定的な目的がこのプランにあるこがよくわかりました。それは実行に移された際に見えてくることでしょう。
 願わくば新年度から始まるショック療法が、地域ごとの運用方法の工夫によって、極力患部だけに効き、(特に意欲ある小規模自伐林家への)副作用の少ない形で良い結果をもたらして欲しいなと思います。そのためには、これからまとめられるはずの私たちの提言が重要なものになります。
 そして副作用をモロに受けそうな信州そまびとクラブと要林産は、集約化と搬出間伐限定という爆風に吹っ飛ばされないよう、今からアンカーをしっかりと足元に打ち込まなければなりません。

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