今年最後の現場

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28日朝、年内に予定していた作業をすべて完了させることができました。

 でも、一年の折り返し地点で考えていたボリュームに比べて、15日分くらいやり残した作業があります。そしてそれは、丁度夏の体調不良で現場を休んでしまった日数にあてはまります。
 ひとりでやっていると、遅れを取り戻すことは容易ではありません。とは言っても、焦りは事故のもと。コツコツと埋めてゆくのみです。
 そんなことを考えつつ、お昼から、先輩の居る事業体の忘年会に参加させてもらいました。

 今年も無事に現場を納めることができて万々歳。話題は年明けの現場のだんどりと、材木の売り口のこと。全員、焼酎で下ごしらえができたところで、二次会のカラオケへとなだれ込むのでした。

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忘年会会場となった白木屋(しろきや)旅館。若山牧水も泊まった、歴史ある宿です

十万キロ

オイル交換のたびに「良く走るねー」というのが、お世話になっている修理工場の方の挨拶ですが、昨日、帰宅して距離を見たらビックリ。知らぬ間に10万を超えていました。

 どのくらい走るのかな、と07年9月1日の日報を見てみたら、34,058kmから始まっています。40ヶ月のあいだに65,954km、平均1ヶ月あたり1,648.7kmという計算結果になりました。
 地域に戻りたいと我儘を言って独立させてもらったわりには、遠出が多いのが痛いところです。でも走らないと稼げないのも現実だし、、、。 う~ん、悩ましいところです。

 それにしてもサンバー君、いつも快調に走ってくれています。これからもよろしく。

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提言―生物多様性

月曜日、国民森林会議の提言委員会出席のため、上京しました。以前にも書いたかもしれませんが、今年のテーマは「生物多様性の保全と森林管理」です。
 

 今年は名古屋で国際会議が開かれ、新聞やテレビでも生物多様性が話題になってはいたのですが、驚くべきことに日本の山仕事の世界では、これについて語られることがほとんどありません。
 環境から山に入った者としては、当初、3年くらい欲求不満程度で済んでいましたが、今はたいへんな危機感をいだいています。
 そんな中、今回の提言案では「生物多様性の保全には、あらゆる目的の森林の管理・施業を通して、それを配慮しなければならない」という考え方が謳われています。現場で、「生物多様性なんぞ、生産目的の山では考える必要がない」というムードを感じていた私としては、興奮しっぱなしの会議でした。

吊ってみました

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まだ研修を受けていない身の上ではありますが、必要に駆られて枝を吊りながら下ろしてみました。結果は◎ 「もっと早くやればよかった・・・」と思ったのでした。
 リギング(rigging=艤装)と呼べるほど高級ではありませんが、作業速度が飛躍的にアップしました。(←あたりまえ)

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けんさ、けんさ、けんさ

昨日午前は、南佐久中部森林組合さんの現場に案内していただき、緑の担い手研修生の伐木を見せていただきました。
 検査などとはおこがましく、こちらが勉強させてもらっている状況なのですが、それでも山師になって1、2年の人たちには、とにかくケガだけはしないように、重点的なお願いを、私のできる限りの手法でお伝えしています(誰ですか、クスッと笑う人は)。
 
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 そして午後は、検査を受ける立場で地元の山へ。ご覧のように、この時期の川上の山としては珍しく、みぞれ交じりの雨でした。
 先輩の事業体が収穫間伐をし、収穫に見合わないエリアの伐り捨て(切り置きとも呼びます)を私が請負った現場で、補助金を申請をしたので、県の検査官に立ち会って検査を受けました。
 この現場は、先輩事業体の実施分についても、要林産が測量と申請書類一式の準備をさせてもらったので、その面からも検査をしていただくことになります。

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 本日午前も検査。再び、緑の担い手研修生の現場です。
 ここで嬉しいことがひとつありました。画像の研修生の方、実は私の師匠の息子さんなんです。16年前、長靴の履き方から、地域での暮らし方、すべてを手取り足取り教えてくれた師匠。その方の息子さんに「検査」などとは、とても言えるような立場ではないのですが、とにかく山仕事の現場を共有できるということ、この縁(えにし)に、とても暖かいものを感じました。

雪の急斜面

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雪の中でチェーンソーの刃の目立てをしているのは、緑の担い手研修、1年目。南佐久北部森林組合の岡部さんです。顔のわかる写真のないところが残念でした。

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 昨日の長野県佐久穂町の山奥。完全に雪山になっていました。そしてこちらでスズと呼ぶ、背の高い笹だらけの急斜面で、この班の皆さんは奮闘していました。
 「退避場所、ヨシッ!」とは言うものの、この急斜面です。木が倒れ始めてから慌てて逃げれば、かえって危ない。退避も慎重に行わなければなりません。
 どうかケガの無いよう、これからの林業界を担っていってくださいね。

枝落とし

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今日も墓場の木でした。横方向に天真爛漫に伸びたハルニレの枝。これが墓場の一段下の倉庫の屋根の支障になるということで、出動です。

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 上の画像のアップです。個人的には、左足の先端で体を支えている(別の立木の、カットした先端です)ところが気に入っています。
 現場経験が浅く、笑われてしまうようなショットではあります。でも自分としては今日も新しい動きがあって、体中ガタガタですが、充実感があるのです。

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 午後3時、やっと根元まで来ました。枝一本、まとめてぶら下げてポイッ、というテクニックを持たない現状を、恥を承知で全世界に配信します。
 今宵は、凄まじい筋肉痛とともに眠ります。上伊那の師匠、未だにこんな状況でごめんなさい。

神経を使った日曜日

世間は日曜日。休みたいという誘惑を振り払い、ずい分前から待っていただいている支障木にかかりました。このご時世に忙しいということは、本当にありがたいことです。

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 ご覧の通り、住宅との間に隙間が少なく、画像の反対側にはお約束の電線が走っています。電気工事業者に依頼して電線をはずす、という方法も無くはありませんが、諸事情により却下。枝一本一本を(これが実に太い)慎重に落とさなければなりません。
 結構神経を使い、短く切り詰めて無事に伐倒した頃には、夕暮れ時になっていました。

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 わざわざ日曜に実施したのには、もうひとつ狙いがあります。この別荘地は週末にならないと人が居ません。ですので、日曜に木に上っていると、けっこうな営業になるのです。
 作業を見ていて「じゃぁ、うちもお願いします」。これまでにもそういうパターンがありました。
 昨日も早速、通りがかりの人から声がかかり情報入手。近所の最近購入されたばかりのお宅のドアに、名刺をしのばせてきました。電話がかかってくるといいな。

親ばかネギ

先日、駅まで迎えに行くと、高校生の娘がネギを持って電車(正確には汽車)から降りてきました。「お父さん、実習で作ったネギだよ」先日のハクサイに続き、野菜を持っての下校です。
 翌日の晩、早速すき焼きにしていただきましたが、口に入れてビックリ。何と、最近久しく味わっていないワイルドな味なのです。その辛さと歯ごたえは、自分が子供の頃のネギのそれでした。ひょっとして品種のせいもあるのでしょうか、とにかく懐かしい味でした。

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 父親のわがままで移住し、田舎暮らしをしなければならない娘。
 でもね、都会にいたらネギ作りも、ニワトリの解体もできなかったかもしれないし、毎日、ヤギの世話もできなかったんだよ。そう思った次の瞬間 「...その代わり、もっと楽しいことがあったかもしれない」そんな内なる声も聞こえてきました。
 いろいろ考えてもしかたないので、とりあえず、クヨクヨするのはやめておきます。

プロのチェーンソーカーバー

雪の岩手県は岩泉町での取材。チェーンソーカービングの世界でもトッププロとして活躍されている、西間健さんの現場にお邪魔しました。

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 古くから北欧スタイルも研究されているという西間さん。現在は高性能機械を使った生産が主とのことでしたが、伐木技術に対する研究意欲も旺盛で、実に濃密な取材となりました。
 教えていただいた技術の数々は、いずれ出版される本で紹介させていただきますが、西間さん入魂の話題をちょっぴりつまみ食いしますと、従来、バイスなどのない現場では難しかった平ヤスリ(ダブルベベル)でのチゼルの目立てを、現場でもいかに容易に行うか、というご自身の研究成果を見せていただきました(専門知識のない皆様、チンプンカンプンでごめんんさい)。

 次から次に繰り出されるテクニックもさることながら、伐倒の取材が始まってすぐに感じたのは、西間さんの動きのしなやかさです。チェーンソーが手の延長のように動く、あの感覚は何なのだろう?? これまでたくさんの山師にお会いしてきましたが、このようなしなやかな動きを見たのは始めてでした。
 チェーンソーアートつながりで、時々うちの近くにもお出でになっているとのこと。ぜひまたお会いして、いろいろと教えていただきたいと思います。

 

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下切りが先です。この手順が気になる方は、道具と技4をお楽しみに