2599m

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 村の振興公社のツアー案内で、標高2599mの金峰山へ登り
ました。画像は山頂広場から、赤矢印の甲武信ヶ岳方向を写したもの。
 一日中秋晴れの最高のコンディションの中、5名の参加者に3名の
案内人と、スタッフ1名という大名ツアーでした。本当はもっと予約が
入っていたようですが、どういうわけか今回はドタキャンが多発した
ようです。

 別れ際、「こんな贅沢なツアーで大丈夫なの?」とたずねた参加者に
「大丈夫。次は、この皆さんがひとりにつき十人連れてきてくれますから」
と申し上げておきました(笑)。

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おまけ画像
これは登山口の中ノ沢出会いにある名物の自動車。
以前、ここに駐車して山へ通っていた人が、昭和57年の台風で
回収できなくなってしまったものです。

ひとり

 昨日、フォレストワーカー研修の2年目の手伝いで、ある研修生から
問いかけられました。

 彼: 杉山さん、いつも一人で作業をしているんですか?
 私: はい
 彼: 。。。

 この間(ま)、いつも同質の質問のときに「信じられない」という驚きの
表情とともについてまわります。ところが、その後に発せられた言葉が
少し変わっていました。

 彼: 俺もひとりでやりたい

 森林組合で働いているという彼の反応に、すぐに、「なるほど」と
思い当たりました。
 私が森組でお世話になっていた頃、ご夫婦で作業している先輩が
二組居たのですが、原則一人作業禁止の職場で、その先輩たちは
奥様の都合の悪い日でも、一人でバリバリ作業をしていました。
そんな姿を見て、人に気を遣わず、自分の都合で作業ができて
羨ましいと思ったものです。

 おそらく、昨日の彼もそんなふうに思ったのでしょう。もしかすると、
経験二年目の彼は、班の人間関係にうんざりしているのかもしれません。
 でも、それは所詮”隣の芝生”のようなものなんですよね。こればっかりは
経験してみないとわからないかもしれませんが、山仕事は気の合う仲間と
いっしょにやるのが一番なのです。

 私は今日も一人で山に入りますが、そんなやり取りのあった翌日は
なんとなく人恋しさが身にしみそうです。季節のせいでしょうかね。

断幹

 今朝はとうとう霜がおりたようです。ようやく青空が戻ってきたので、
下の娘を連れて中断していたカラマツの種採りに行くことにします。
18日にもお伝えした採種園での様子を、今日もアップしておきます。

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 立ち木の幹を切断するこの作業、断幹(だんかん)と呼ばれています。
もちろん、枝だけを切る場合もありますが、今回はこのように木の形自体を、
種採りのし易いものにすることを兼ねて作業しています。

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 木には気の毒ですが、これも形の良いカラマツの苗木を絶やさないための
大切な作業です。

 午後からは、プライベートで東京へ出かけます。都内はまだ暖かいんだろうな。。。

頭が痛い

 嵐の吹き荒れる中、40キロ離れた佐久市へ。

 森林に関する法律が変わり、国の財政逼迫も手伝って、来年度から
森林整備のための補助制度も大きく変わることになりました。今日
行われたその説明会で、県の担当者などから2時間ミッチリと説明を
聞きましたが、もう一度資料を読み直さないとダメみたいです。

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 ご覧の紙が本日の資料。数えてみたら全部で200ページありました。
でもこれをよく読んでおかないと、新年度から間伐作業の計画をたてることが
できません。 …あぁ、頭が痛い。

昨晩はコンサートへ

 昨日は、午前中に採種園で木登りの続き、そして昼過ぎから栃木県の
足利市というところまで、サンバーで高速をとばして行ってきました。
 嬉しい出来事だったので林業モードをお休みにして、アップします。

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 目的はこちら。縁ある人が歌手生活25周年ということで、故郷で記念の
コンサートを開催したのです。正直、今のところ中央のメディアには出て
きませんが、彼女は正真正銘の実力派。ジャズ好きの方が今回のサイド
メンを見れば、唸るはず。
 興味のある方はこちらをご覧ください。

 海老原淳子のサイト ~CDも2枚出てます。

 2枚めのタイトル曲 「I Wish」 
      。。。亡き父親にささげたバラードには、泣けます。

     彼女のサイトから視聴もできます。

ハバチ

 以前にも紹介しましたが、時々大発生するハバチという昆虫
による食害で、秋の紅葉以前に、カラマツの山が茶色くなることが
あります。そして今年も、川上村はどうやらハバチの当たり年!

 下の画像の赤く囲ってある部分が、特に茶色っぽく見えるのが
わかると思います。よく見ると、他の箇所にも影響が見られます。
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 この種の画像は苦手な方もいると思います。ごめんなさい。
昨日、採種園で高いところの枝を落としたところ、ハバチの幼虫が
見られたので撮影しておきました。
 食害はカラマツの成長に悪影響ですが、一年程度では枯らして
しまうことはないそうです。
 この幼虫が地面の下で蛹になり、それを餌とする動物たちが
せっせと退治してくれるのだそうです。

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種採り

 日本の森林の人口林率は約4割。これが真実だとすると大雑把な話し、日ごろ目にしている森林の4割が、苗木から生産を行い(つまり生産者がいて、畑で種から木を育てた)、それを一本一本手植えして育てたということになります。

 ではそもそも、その苗木の種はどこからどのようにやってきたのでしょうか。そんな埋没している現実の一角を、今日は存分に味わってきました。これまで何度かお伝えしてきた「採種園」で、カラマツの球果。。。つまりマツボックリ採りをしてきました。

 林業がパッとしなくなってから数十年。採種や育苗などの技術や伝統はかなり下火になっているようです。業界人でありながら、そういうことに無知であることを述べると、今日技術指導してくださった方から、
「そう、未来のことなのに過去のことになっているから」
 と、的確な答えが返ってきました。
 
 森の未来のそなえ。 実に張り合いのあることじゃあないですか。
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マツボックリですから、もちろん上って採ります。しかも地元ですから、声をかけてもらいました。

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左は、この作業のために新規購入した機材「てみ」です。樹脂製なのが実に残念。
傘は、日よけのために枝から球果をもぎ取るときにかぶるつもりで用意しました。

コナラの重さ

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(画像をクリックすると、大きなサイズで見られます)

 8月にお伝えしたバイオマス測定作業の結果を、アジア航測株式会社様から教えていただきました。
 4本のうちの代表的な1本について掲載します。データ掲載を快くOKしてくださったアジア航測様に感謝申し上げます。

 これまで感覚的にしか捉えていなかった数字について、この情報がもたらすこの重要性は計り知れません。苗木のところにも書きましたが、多様な方の仕事をお手伝いできることの幸福を、あらためて感じているところです。
 早速、アーボリカルチャー同業者の皆さんにも、ブログURLを伝えたいと思います。
【1本目】コナラ、胸高直径42cm、樹高19.3m
地上部生重量: 1,576.4 kg
内訳 幹:   891.0 kg
大枝:   311.8 kg
小枝:   299.9 kg
葉:    73.8 kg

地上部乾重量:   857.4 kg
内訳 幹:   488.8 kg
大枝:   175.1 kg
小枝:   165.6 kg
葉:    27.9 kg

 ご覧のとおり、乾燥した際の重量というのも驚きでした。この計測のために、下の画像のように、小枝をまとめるという地道な作業も行われていました(相手は19.3メートルの大木ですよ!!)。

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 この他、二日間に測定した木は、以下のとおりです。

ホオノキ、胸高直径5cm、樹高7.8m
 地上部生重量:     7.4 kg

コナラ、胸高直径22cm、樹高19.3m
 地上部生重量:   501.6 kg

コナラ、胸高直径12cm、樹高14.2m
 地上部生重量:    95.6 kg

苗畑

 私の暮らす集落に、カラマツの苗畑があると聞いて、おじゃましました。こんな身近に苗畑があるなんて、まったく知らなかった…。

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 左の列が今年撒いた1歳のカラマツの赤ちゃんたち。これを掘り取り、植えなおしたのが右の2年目の畑です。大変な手間がかかっています。
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 2歳児の先端部分のアップです(画像が小さいので、クリックして拡大してご覧ください)。試験場の専門家から、画像左の矢印と右のものの違いを教わりました。左は、とりあえず今年の成長を止めて、眠る準備に入ったもの。右はまだ成長中なのだそうです。
 身近で専門家の指導を受けられる幸せを、昨日も感じながら帰宅しました。

手刈りでつぼ刈り

 今年、地拵えと植林した現場です。工程のやりくりがつかず、7月中に草刈をしなかったため、ご覧のような山にしてしまいました。
 ポールを指している上の青い線が1メートル。それに対し、下の苗を示す線は40センチに届くかどうかとい状態です。
 一日目は刈払い機で通常の全刈りを行ったのですが、苗探しでまったくはかどりません。仕方なく、手鎌で苗を探すことに…。こんなだんどりははじめてのことです。

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 草むらの中を静かに刈進んでいると、機械刈りでは気付かなかった虫たちの営みに出会います。集団で身を守るようにしているカメムシの幼虫。ひたすら蜜を集め続けるハチたち。彼らを見ているうちに、以前からの欲望がムラムラとわき上がってきて、「もう、どうせ手刈りの手間をかけるのなら、つぼ刈りにしてしまおう」ということで、補助金の申請は行わずに、持ち出しで頑張ることにしました。
 生き物たちの営みと、植林が両立するかどうか。結論が出るまでには、もう少し時間がかかりそうです。

(携帯電話でご覧いただいている方のために、画像を小さくしました。画面をクリックすると、大きな画像が見られます)

夏休み

 おかげさまで、とにかく作業ばかり忙しかったこの夏。数少ない「子供たちとの夏休み」を感じることのできた瞬間がこれです。

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 先週末、埼玉県蕨市というところの公民館の皆さんを案内して、ハコネサンショウウオの暮らす沢へ行ってみました。

 写真が小さいのでよく見えませんが、子供たちに囲まれ、真ん中でしゃがんでいるオッサンの口角が上がっているのがわかりますでしょうか。
 付き添いの保護者、担当者のみなさん。そして記念撮影をしてくださった親御さん。ありがとうございます。またぜひ来年もお出かけください。