町田市小学生の林業体験

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 19、20日の二日間、村にある東京都町田市の施設で、小学生と林業体験を
してきました。

 早いもので、この事業ももう5年めになります。例年通り、一日目は集落の
役員さんたちに指導してもらいながらの除伐体験。二日目は遊歩道づくりを
行いましたが、そろそろ作業に適した場所が少なくなってきました。
 特に遊歩道づくりは、思っていたよりも早く作業が進んでしまい、3年計画の
ところを2年で完成させてしまったので、もしもこの事業が続くようであれば新たな
計画を立てなければなりません。
 
 一日目の夜の自然観察では、これまで声だけの出演だったコウモリが、姿も
見せてくれたので、子供たちも満足してくれたようでした。
 
 遊歩道作りは、単に道を作る作業よりも、階段作りに人気が集まるようです。
次回からはこの経験を活かして、階段が活躍するようなルート選定をしてみる
つもりです。 

知人が熊に。。。

 以前勤めていた森林組合で働く先輩が、昨日、山菜採りに出てクマに
襲われました。50針も縫う大けがだそうです。現場は隣村の南牧村です。
 
 先輩はひとつ年上なので、仮にS兄ぃとしましょう。
 「出会い頭だったの?」との私の問いに、S兄ぃは「どうもこうもねぇ、
いきなり飛んで出てきてさ、耳がもげちまった。子でもいたのかなぁ。」 との
ことでした。耳だけでなく頭部にも傷を負ったそうです。
 これほどの被害に遭ったのに、入院もせず通院治療というのが、なんとも
逞しいですが、ほんとうに大丈夫なのかなぁ?
 
 これまでクマに遭遇しても怖いと思うことはありませんでしたが、身近に
こういうことがあると考えてしまいます。やはり山では常に音を出し続ける
ことにしようとも思います。

 それにしても… S兄ぃには申し訳ありませんが、クマとしても襲うという
態度ではなかったのでしょうね。恐らくは推測どおり、何か守らなければ
ならないものがあったのでしょう。
 山村では、一歩先は野生の世界です。先輩が身をもって教えてくれた、
貴重な教訓です。

道具と技vol6です

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 お知らせしなければと思いつつ、発行から1ヶ月以上が経過して
しまいました。09年10月に発行された1冊目から、ずっとお手伝い
させてもらっている本の最新作を紹介いたします。
 
 今回の特集は搬出間伐です。
 人工林を育てる方法として、この国では一般的に収穫の目標より
もかなり高密度に植林をします。それは植えた木すべてが優良に
育つとは限らないことの保険であり、また、若い木を密植することで、
上へ上へとまっすぐに伸びさせることなどを狙って行います。
 ところが、ある程度成長してくると、今度は太らせるための間引きが
必要になり、間伐を行うわけです。
 
 この間引いた木を、山に捨ててしまわずに、引き出してきて利用
しましょうというのが搬出間伐です。
 
 現在日本の多くの林業地では、木が大きくなり、育てる時代から
利用する時代に入っているため、これをいかに効率的に山から
出すか、という技術が求められています。
 と言うことで、今回の特集が「搬出間伐」になりました。なんだか
あたりまえのようで、実は遅れている…。その背景にはいろいろな
事情があるのですが、長くなるのでここでは省きます。
 
 今回は、広島や岐阜での取材、そして地元川上村でも林業界の
精鋭技術者を招いての記事を書かせていただきました。
 業界の人たち向けの本ではありますが、「妻たちのホンネ座談会」や
「地域発 現場日記」などは、現代のきこり事情がわかる、おもしろい
読み物になっています。「お近くの書店でお手にとって」と言えない
ところが残念ですが、出版元の全国林業改良普及協会のページ
だけでも、ぜひご覧ください。
 
 アマゾンでも取り扱っています。